『チャオチャオ』も駆け引きが面白いゲーム。
プレイヤーは探検隊となり、ジャングルの奥地に架けられた橋を渡ります。ダイスを振って出た目の数だけ進むことができますが、どの目が出たかは他の人には見えないようになっているので、嘘の目を言ってもOK。けれど、嘘をついていることが他の人にバレたら「チャオチャオ(バイバイ)」と、食虫植物がうじゃうじゃの谷底に突き落とされてしまいます。
いけだ:ダイスには1~4までの数字が書かれていますが、みんなが気づきさえしなければ、「8」とか言っちゃってもいいわけです(笑)。また、数字が書かれていない「×」という目があり、これが出たら、必ず嘘の目を申告しなくてはなりません。いかにバレないように嘘をつくかという心理戦が醍醐味ですね。
■笑えて盛り上がるボードゲーム3選
ここからは、あれこれ戦略を考えずとも、おバカなノリで楽しめてしまうボードゲームをいくつか紹介していただきます。
『リフトイット』は、カードの指示通りにクレーンを操作して制限時間内にブロックを積んでいくアクションゲーム。
!!! こ、このイラストはもしかして…。
いけだ:あ、気づきましたか(笑)。そうです、このマスにとまると手ではなく、頭でクレーンを操作しないといけないんです。さらに、二人で協力して積み上げなければならない場合もあるんですよ。
続いては、ハムスターの力士を動かし、戦わせる『ハムスター大相撲』。なぜハムスター!? なぜ相撲!? という謎が残りますが…。
いけだ:ハムスターが重いほど、倒れにくくなり有利。ダイスを振って「EAT」の目が出たら、おもりとなる“ちゃんこ”を食べさせることができるんです。
――最後に、面白いボードゲームを見つけるコツを教えてください!
いけだ:「ボードゲームギーク」というサイトがあって、これがものすごく簡単にいうと、ボードゲームの「食べログ」なんですよ。アンジャッシュの渡部さんが「おいしい店を探すなら、食べログをまず参考にするといい」ってよくいうんですけど、ボードゲームも同じ。まずはこのサイトを参考にするといいと思います。
あと、一口にボードゲームといってもいろんなジャンルがあります。自分がどんなジャンルが好きか、というのが分かっていると面白いボードゲームを見つけやすくなると思います。『人狼』のように嘘をつき合うタイプのゲーム、『カタン』のように交渉をするゲーム、バッティング系と呼ばれる、いっせーのせ!でカードを出して他の人とカードがかぶったら負け、というようなものなど…。専門店やゲームカフェのスタッフはいわばソムリエのような存在ですから、「こういうタイプのボードゲームがやりたいんだけど」と好みを伝えれば、的確に面白いゲームを紹介してくれますよ。
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(取材・文/増岡真理 写真/植田藍美<メディアム>)