若手社員が立ち上げた温故知新のプロジェクト「ONE MAZDA RESTORE」の狙いとは(1)

「ロードスター」や「デミオ」、「CX-5」といった日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車をはじめ、魅力的な新型車のリリースが続くマツダ。近年では“もっともっと、人とひとつになるクルマを。”をスローガンに掲げ、単なる道具としてではなく、人とクルマのかけがえのない関係を目指した挑戦を続けています。

“人馬一体”の走りを実現するスカイアクティブテクノロジーに代表される、新技術の開発や導入にも積極的なマツダですが、一方で、2015年からユニークな試みにも挑戦しています。それは「ONE MAZDA RESTORE(ワン マツダ レストア)」と呼ばれる活動で、かつて自社で生産したクルマのレストア(復元)を行っています。

2015年は、ロータリーエンジン車の偉大なる源流「コスモスポーツ」を、そして2016年には、マツダの乗用車の原点である「R360クーペ」を見事に再生した本プロジェクトは、どのような経緯でスタートしたのでしょうか? その真相を探るべく、プロジェクトのガレージが置かれる広島のマツダ本社を訪ねました。

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