クルマとデザインは、切っても切れない関係にあります。デザインは機能の象徴であり、また、たくましさや優雅さを表現するツールでもあります。
皆さんのクルマ選びにおいても、性能が同等であるモデルどうしなら、より自分の感性に合うデザインの車種を選択するのではないでしょうか?
近年、日本車の中でも、デザインについて多くの話題を提供しているマツダ。2011年の東京モーターショーで発表された「雄(TAKERI)」、2015年の「RX-VISION(RX-ビジョン)」、そして2017年の「VISION COUPE(ビジョン・クーペ)」といったコンセプトモデルが、人々の関心を集め、大きな話題となったのはご存知のとおりです。
特に、マツダの次世代デザインの方向性を暗示させる2台のコンセプトカー、RX-VISIONとVISION COUPEは、ともにフランス・パリで開催される「国際自動車フェスティバル」において、美しさやデザインにおける創造性、新しいトレンドを最も体現しているコンセプトカーに贈られる「Most Beautiful Concept Car of the Year賞」に選出。国内外で高い評価を得ています。
マツダは2010年より“魂動(こどう)-SOUL of MOTION”というデザイン哲学に基づき、生命感あふれるダイナミックなデザインのクルマを次々と生み出してきました。そして2017年、VISION COUPEとともに発表された「魁(かい)CONCEPT」では、魂動デザインがさらなる深化を遂げ、新たなフェーズを迎えつつあることを示しました。
そこで、魁CONCEPTのデザインを手掛けたマツダデザイン本部チーフデザイナーの土田康剛さんに、最新の魂動デザイン、そして、魁CONCEPTに込めた思いなどについて伺いました。
【次ページ】デザイナーとモデラーが“共創”した魁CONCEPT▶
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