1991年、日本の自動車メーカーとして初めて、ル・マン24時間耐久レースで総合優勝を果たしたマツダ。その偉業を成し遂げたマシンとして知られる「787B」は、近年、各地のイベントで走行シーンを見ることができます。
日本のレース史にその名を刻む名マシンゆえ、マツダファンはもちろん多くのクルマ好きが、その凛々しく、勇ましい姿をひと目見ようと、各イベントに駆けつけることも珍しくありません。とはいえ、787Bも誕生から27年。一般的なスポーツカーや乗用車で考えても、その維持や管理はたやすくありません。ましてや神経質なレーシングカーともなると、多くの苦労があるのでは…。
現在マツダには、787B専属のメンテナンスチームは存在しませんが、イベントなどでは数名のメンバーがサポートを行っています。そこで、車両メンテナンスのカギを握る2名のベテランエンジニアに、787Bとの思い出、そして、日々のメンテナンスについて話をうかがいました。