&GP:今日はお呼び立てしてすみません!
“タニタ公式Twitter中の人”(以下「中の人」):あれ? カメラを持った方もいるし、ICレコーダーまで準備されて……今日はいつもの連載の打ち合わせじゃないんですか?
&GP:はい、実は折り入ってご相談がありまして……。
中の人:えっ(狼狽)、スマホの通信データはあげられませんよ? 私も今、0.1ギガしか残ってない状況なので。
ぐぬぬ pic.twitter.com/4AxVcBe2Vj
— 株式会社タニタ (@TANITAofficial) January 26, 2020
&GP:それは大丈夫です(笑)。実は、私たち&GP編集部でもTwitterを強化していこうという話になりまして、私が公式アカウントの運営を担当することになったんですが、フォロワー数も反応もかなり心もとない状況なんです。
中の人:公式アカウントは拝見しています。今のフォロワー人数は6000人台前半なんですね。
&GP:はい。なのでどうしたら盛り上げることができるのかを、30万フォロワーをお持ちで何かと話題を振りまかれているタニタさんにお聞きできればと思いまして。
中の人:なるほど。お役に立てるかは分かりませんが(笑)、私のやり方でよければお話できると思います。
■プライベートを出すことで人気が出始める
&GP:まず前提として、「中の人」さんとTwitterの関わりについてお聞きしたいんですが、タニタの公式担当になられてどれぐらい経つんですか?
中の人:先日、丸9年になりました。スタートは2011年1月、公式アカウント誕生と同時に私がやることになりました。
&GP:いきなり指名されたんですか?
中の人:私が新卒で入社したのが、現社長の就任と同時期だったんですよ。それで「何か新しいことを始めたい」と、当時話題になっていた「ニコニコ動画」での配信をやることになったんです。それを私が担当することになりまして、その流れから「Twitterもやってみようよ、タダだし」という感じで。
&GP:ではスタート当初から、会社側からは「自由にやっていいよ」という感じだったんですか?
中の人:そうですね。「こういうのがあるので、やりたいんですが」と言ったら「どうぞ」と。軽い感じで始めたんですけど、最初はけっこう苦労しましたね。
&GP:そうなんですか? 今からは想像つかないですが(笑)。
中の人:当時は活発にやっている企業アカウント自体も少なくて、NHKさんが「軟式」として話題になっていた程度でしたからね。私も始めたのはいいんですが、企業アカウントって、ツイートするようなことが案外思いつかないんですよ。最初は「おはようございます」などのあいさつから始めて、「雨が降ってますね」とか。新商品の告知とかもあるんですけど、一つツイートしたら終わっちゃうので。もたなかったですね。そんな状態ですから、反応もいいわけじゃないですし。
&GP:それが変わってきたのは?
中の人:始めて半年後ぐらいに、出身地とか好きな食べ物とか、自分のパーソナルなことを言い始めた頃からですかね。言うこともないし、じつは半ば「もういいか」という感じで書き始めたんですが、意外に「私も●●好きです」とか反応が出てきて、徐々にですがフォロワーも増えてきました。
&GP:そうなんですよね。私も少しプライベートなことを書き始めたんですが反応がなくて、精神修行的に厳しいなと(笑)。どうしようと思っていたところに、編集部で「スター・ウォーズをイチから見るには」っていう話題が盛り上がっていたんですよ。どういう順番で見たらいいか、とか。そうしたらあるメーカーさんが反応してくれて会話が進んだということがあったんです。
■一日に何ツイートできるかを考える
中の人:&GPさんは記事の見出しを投稿されてますよね。あれは1日何本ぐらいあるんですか?
&GP:約10本ですね。サイトで記事を出す時間が決まっていて、そのたびに自動投稿でツイートするようになっています。
遊び心しかない!何か閃きそうな“電気”がコンセプトの腕時計 https://t.co/gih79KFnmh #腕時計 #スケルトン #プリンチペプリヴェ
— &GP (@GoodsPress) February 11, 2020
中の人:約10本にしては、もっと頻繁に見かける印象がありますね。でも、それだけ弾数があるということじゃないですか。ウチはそれがないですから。だからルーティン的なツイートをするようにしてるんですけど、「おはようございます」で1個、お昼ごはんで1個、外出で1個、「お疲れ様」で1個……という感じで稼いでいる感じでした(笑)。
おはようございます!今日もよろしくお願いします(=゚ω゚)ノ
— 株式会社タニタ (@TANITAofficial) February 9, 2020
&GP:ツイートする時間は意識しているんですか?
中の人:今はルーティンができてきましたが、もともとは営業をやりながら隙間時間に片手間でツイートしていたので、決まった時間が取れなかったんです。そこは企業アカウントとしては複雑でしたね。1日何も書かないということもないように気をつけないといけないし。
&GP:もう一つお聞きしたいのは、リプライについてです。今はタニタさんのツイートにたくさんリプライがつくようになりましたが、それに返答されたりもしていますよね?
中の人:もちろん全部に反応することはできないし、いろいろと答えられないこともあるじゃないですか。だから、基本的に答えられそうなものだけ答えてます(笑)。
&GP:リプライが早いものに答えているわけでもない?
中の人:そうでもないですね。まあ気まぐれというのもありますが(笑)。
&GP:それで問題って出ないものなんですか?
中の人:特にないですね。むしろ問題になったのは……。
&GP:あ、それは興味深い話題なので、回を改めて伺いたいと思います(笑)。
次回に続く
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(取材・文/高崎計三 写真/&GP編集部)
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