その歴史を改めて振り返ってみると、開発スピードの速さ、モデルの多様さに驚いてしまう。より多機能なモデルを。より過酷なフィールドに対応できるモデルを。より時刻が正確なモデルを。より魅力的な素材やデザインのG-SHOCKを。カシオの開発担当者技術者たちは、決して立ち止まることなく挑戦を続けた。そして、毎月のようにさまざまな機能やデザインのモデルが開発・発売されてきた。
おそらく愛用者のひとりひとりに「忘れられない思い出のG-SHOCK」があるはず。しかし、どのモデルよりもG-SHOCKらしい魅力が凝縮されたモデルといえば、やはりデジタル表示の液晶で樹脂製の8角形ベゼルを持つ、スクエア型のケース&ストラップを備えた初代「DW-5000C」だ。
そして2018年に誕生35周年を祝ったG-SHOCKは、この初代を筆頭にフルメタル化するなど、新しい挑戦で異次元の進化を開始している。
1983年4月、約2年の開発期間を経て誕生したG-SHOCKの第1号モデル「DW-5000-1A」。通称「スクエアモデル」「オリジンモデル」。またこのデザインを継承した「DW-5600C」(1987年発売)は、映画『スピード』で主役のキアヌ・リーブスが着用していたことから「スピードモデル」と呼ばれることがある。2001年3月に復刻モデルも発売(現在はまた2018年には期間限定でこの2モデルのレストアサービスも行われた。当時の価格は1万1400円