タフで荷物が積める頼れる乗り物!奥深い「商用バイク」の世界

■電動モデルも登場している「ベンリィ」

現在、配達などの現場で活躍しているのがスクータータイプの「ベンリィ」です。

▲2012年式「ベンリィ110」

2011年に初期型が登場し、翌年に原付二種の「ベンリィ110」が追加。110では最大60kgの積載が可能なリアデッキを装備しているのが商用っぽいところ。

▲2020年式「ベンリィ 110 プロ」

リアキャリアを大型化し、フロントバスケットを追加、フットブレーキを備えた「ベンリィ 50/110 プロ」も用意されています。

坂道に駐車する際に便利なブレーキロック機構や接地面積の大きいサイドスタンドなどは商用バイクらしい装備ですが、これらはアウトドアに出かけた際にも役立ちます。110はタンデム用のステップも備えていて、2015年以降のモデルであればガソリンタンクも10Lと大容量化されているので、長距離ツーリングもこなせそうです。

▲2019年式「ベンリィe:Ⅱ」

2019年からは原付一種と二種の電動モデル「ベンリィe:Ⅰ/Ⅱ」も追加され、それぞれに「プロ」仕様も用意。排気音がしないため、静音性に気を使う配達などで活躍しています。

フル充電での航続距離が原付一種の「Ⅰ」が87km、「Ⅱ」は43kmとなっていて、シート下に格納する2つの「Honda Mobile Power Pack」が動力源。法人向け販売に限られていますが、一般販売されれば乗りたいという人もいるのではないでしょうか。

 

■見た目もそっくりのライバル「ギア」

▲2020年式「ギア」

「ベンリィ」のライバルとなる存在がヤマハの「ギア」です。こちらはフロントライトが角目となっていますが、見た目が非常に似ているので、最近流行りのOEMモデル(現行ヤマハ「ジョグ」はホンダが生産)かと思ってしまいそうですが、れっきとしたオリジナルモデルです。こちらは原付一種モデルのみで、積載重量も20kgまでとなっていますが、転倒時に灯火類が破損しないデザインとし、外装パーツも壊れにくい柔軟な素材を採用しています。

 

【次ページ】20年大きく変わっていないジャイロ

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