【遊べる絶版車図鑑⑥】
1990年代に沸き起こったミニバンブーム。大勢で移動し、荷物もたくさん積める便利なミニバンは、バブル景気崩壊で人々の節約マインドが大きくなる中、「1台で何でもできるクルマ」として受け入れられました。また、1990年代前半まで主流だったキャブオーバーやセミキャブオーバータイプから乗用車ベースのミニバンに移行して乗り心地と走行性能が向上したことも要因でした。
各社は1990年代後半からさまざまなサイズのミニバンを市場に投入。コンパクトなミニバンとしては1980年代から発売されていた日産 プレーリー(後にプレーリージョイ、プレーリーリバティに名称変更)やスバル ドミンゴ、ホンダ ストリーム、ダイハツ アトレー7などがありました。
ホンダは2001年12月に画期的なミニバンを市場に投入。全長わずか4055mmというコンパクトなボディに3列シートを組み込んだモビリオです。さらに翌2002年9月にはモビリオを2列シートにして遊びの要素を盛り込んだモビリオスパイクも市場に投入。どちらも大ヒットモデルとなりました。
【次ページ】2列目を倒せば最大1945mmのフラットな空間が出現▶
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