1980年代のバイクブーム真っ只中に発売されたスズキ「RG500ガンマ」、ホンダ「NS400R」、ヤマハ「RZV500R」といった大排気量の2ストロークマシン。当時、日本製バイクが大活躍していた世界選手権GP500クラスのレプリカマシンであり、400～500ccの大排気量2ストエンジンを搭載したモンスターマシンでもあります。もう二度と市販されることはないであろう大排気量2ストマシンを振り返りつつ、これらのマシンが今も現役で活躍するレースでの勇姿をご紹介しましょう。
■世界GPを席巻したマシンのレプリカ
大排気量2ストレプリカの先駆けとなったのは、1984年に発売されたヤマハの「RZV500R」です。
▲1984年式ヤマハ「RZV500R」
ケニー・ロバーツが駆り、世界GP500クラスを3連覇したワークスマシン「YZR500」のレプリカマシンとして、500ccのV型4気筒を搭載。「YZR500」と同様に2軸クランクを採用し、国内仕様で64PS、輸出仕様では88PSを発揮していました。テールから見た際に、GP500マシン同様の4本のチャンバー排気口が並ぶ姿に、心を踊らせた人も多かったでしょう。
1985年にはスズキの「RG500ガンマ」、ホンダの「NS400R」が相次いで発売に。
【次ページ】今となっては貴重な大排気量2ストマシンが疾走する草レース▶
- 1
- 2
