4. MagSafeがひっそり復活!
細かいポイントですが、一度は廃止されたアップル純正のマグネット式充電端子MagSafeがMacBook Airに戻ってきました。専用の端子で簡単に接続できます。これってメリットがふたつあって、ひとつはiPhone用に揃えた充電機器と共用できることです。
もうひとつは、充電用にThunderbolt(USB type-C)ポートを使う必要がないことです。結果として拡張ポートがふたつ、ちゃんと使えるようになるというのがいいんですよね。
そして反対側には3.5mmオーディオジャックを搭載。この端子、ハイインピーダンスヘッドフォン対応というのが謳い文句で、しかもハイレゾ対応の仕様となっています。ハイインピーダンスのヘッドホンというと音楽制作に使う高級ヘッドホン中心なので、ここもクリエイター志向ですね。
5. FaceTime HDカメラが1080p化
ビデオ会議などで活用する機会の増えたFaceTime HDカメラが、M1世代の720pから1080p対応になりました。これはショーケースイベントでも実際に見ても、若干解像度が上がったかなという程度。それより感心したのは、生活シーンに合わせて作り込んだ難しい照明の部屋でも色バランスが崩れないところ。これもM2チップによる補正のおかげだそうです。
M2世代「MacBook Air」のFaceTime HDカメラは、液晶画面上部にはみ出る形のノッチに収まっています。ただショーケースイベント参加中に撮影した写真を見比べていたら、ノッチ横の表示領域はメニューバーが存在する時しか使われていないことに気づきました。メニューバーに並ぶのは“ファイル”などの文字なので、ノッチ部を避けられるし、画面が欠けて見える心配もないということですね。
* * *
最後に、M2世代「MacBook Air」の特徴をまとめてみます。
強力なM2チップにAV性能も整ったモデルです。本来MacBook AirはMacbookシリーズで最も安価なモバイルノートという立ち位置ですが、M2世代「MacBook Air」は性能の底上げが強力過ぎて、並大抵のモデルでは太刀打ちできない存在になっています。約18時間動作というスタミナ性能も一級品。
円安の影響もあり、お値段はM1世代から少し上がっていて、基本構成モデルがアップルストアで16万4800円から。でも、この中身なら別に高くないですね。M1世代MacBook Airユーザーの僕が欲しくなるのはもちろん、WindowsユーザーがMacに乗り換える場合でもベストモデルなんじゃないでしょうか。
<取材・文/折原一也>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長
【関連記事】
◆M2チップ搭載「MacBook Air」を買うべき5つの理由
◆iPhoneやiPadがより便利に使える!今秋提供されるApple各OSの新機能をおさらい
◆MacがあってもiPadを無駄にしない!便利な連携機能を試そう|iPad Hacks