これまではひと目でダダもんじゃないオーラを発するスーパーカーが中心でしたが、最後はガルウィングという”飛び道具”を持った一般的なクルマをご紹介したいと思います。パッと見フツーながら、開けたらスゴいんです、なクルマたちをぜひご覧ください。
【テスラ】
■リアドアがまさかのガルウィング「テスラ モデルX」
▲イーロン・マスクやオートパイロットで広く知られた米国・テスラ社のEV、モデルX。一見、ただのSUVに見えますが…
▲リアドアがガルウィングというまさかの機構を採用しています。子どもがクレヨンで描いた未来のクルマ感満点です
▲シートアレンジも優秀で、趣味の道具もたっぷり載せられます。ドアが跳ね上がるので荷物の出し入れもしやすそう
▲17インチのタッチスクリーンを備えるなど、インテリアはもはやリビング。いろんな意味でひとりになりたい時に最適!?
【トヨタ】
■庶民のガルウィング「トヨタ セラ」
▲ガルウィングが採用されるのはほとんどがスーパーカー。お値段もスーパーなだけに、その開閉感が味わえるのは、一部の選ばれし人のみでした。そんな状況にあってトヨタが「一般の人でも味わえるガルウィング」として1990年にリリースしたのがセラだったのです
▲スターレットベースだけに、見た目はコンパクトクーペなんですが、ドアを開けると雰囲気が一変。過去に運転したこともありますが、乗降時は注目度バツグンです(少々恥ずかしい)。ガラスエリアが広いので、開放感があるのも特徴です
▲インテリアは時代相応で、奇をてらった感はありません。ちなみに中古車は、全国で5~7台前後流通しているようです。価格は100万円以上がほとんどなのでオトク感はありませんが、まだ現実的にギリ買えます!
【マツダ】
■軽自動車のスーパーカー「マツダ AZ-1」
▲国産のガルウィングというとセラのイメージが強いですが、マツダのオートザムチャンネル(当時)で販売されていたAZ-1も忘れてはいけません。こちらは正真正銘のガルウィングで、軽のミッドシップスポーツとして1992年に誕生しました
▲全長3295×全幅1395×全高1150mmというコンパクトサイズで、車両重量もわずか720kgしかなかったことから、とにかくキビキビ走るハンドリングマシンとして注目を集めていました。いまこの手のクルマに乗ったらめちゃくちゃカッコ良さそうですが、悲しいかな中古車はちょいプレミア価格に…
* * *
かなり長くなってしまいましたが、ガルウィング名鑑いかがだったでしょうか。悩殺ボディのスーパーカーは見ているだけでテンション上がりますし、会社的には利益が薄いであろう(販売台数が少ないため)クルマでもリリースしてくれたトヨタやマツダといった国産メーカーの“心意気”にも頭が下がります。これだからクルマ好きはやめられないんですよね。
<文/金子剛士(GoodsPress編集部)>
金子剛士|クルマのドレスアップ誌から中古車情報誌の編集部を経て、現在はモノ情報誌『GoodsPress』編集部所属。クルマやバイクといった自分で動かす乗りものが得意分野。DIYなどの手仕事も好きではあるが、絶望的に不器用。好きなものは昭和プロレス、嫌いなものはサランラップ。
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