そんなヤマケンですが、仕事仲間のさくぽん(佐久間亮介。キャンプコーディネーターとして雑誌・Webメディアでの執筆や、企業やキャンプ場のコンテンツ企画などを行う)ともに、群馬県は北軽井沢で、居抜きのキャンプ場を借り受けて自分たちのキャンプ場を2023年春にオープンします。
春は新芽がキラキラ輝いて、夏は涼しく、秋は短いですが穏やかでポカポカ。でも冬は厳しい。たくさんの樹種と、多くの鳥たちが訪れる、自然の豊かさと静けさ。そんな土地に「-be-北軽井沢キャンプフィールド」を開きます。
2年半放置されていたので、フィールドの大部分が自然に戻っていて整備に追われてテンテコマイですが、その分やりがいがたくさんで、日々ユンボを乗り回したり、草刈り機で格闘しています。
■キャンパーもスタッフも誰もが笑顔になっちゃうキャンプ場に
ご存知かもしれないんですが、キャンプってものはもう、本当にすごいんですよ。
キャンプ場に来れば、誰もが等しくキャンプを楽しむキャンパーなんです。普段の立場も年齢も性別もなんにも関係がありません。
生きていれば各々いろいろなしがらみがありますが、キャンプをしている間はそんなものから解き放たれて、キャンプを楽しむだけの自分になれます。ぼくたちのキャンプの原体験がまさにそうでした。
しかも、体力も、特別なスキルもいらない、誰でも楽しめる遊びです。大人も子供も関係ない、ただ、その自然に身をおいて過ごすだけ。
そこにはキャンパーがいるだけなんです。
ぼくたちはこれまで初心者向けのキャンプブログを運営しつつ、日本全国をキャンプしてまわってたくさんのキャンプ場オーナーやキャンパーさんたちに出会ってきました。
キャンプ場で出会ったみんなは、笑顔で、朗らかで、幸せそうに思い思いの時間を過ごしてました。
元気がなさそうだったり難しい顔をされている方も中にはいました。でも、最後にはニッコニコで、どこか嬉しそうで晴れやかな顔をされて「ありがとうございました」と言って帰られることが多かったんです。
■「キャンプ場はキャンパーが作る」
キャンプ旅のあと、ぼくは3年間、千葉県の有野実苑オートキャンプ場でスタッフとして経験を積ませていただきました。
これがけっこうたいへんで、週末のサービス業的な仕事だけでなく、週ナカは土木系のガッツリとした作業をガンガン進めます。自然の影響も大きく、たいへんなことはいくらでもあります。
でも、キャンパーさんに笑顔と元気をもらっちゃうんです。「来てよかった」「楽しかった」「ゆっくりできました」そんな言葉を満面の笑顔で言ってくださる。
思わず「いってらっしゃい」「いつでも帰っておいで」なんて大きく手をふって見送っちゃう。毎週どころか毎日、むくわれてしまうし、その分キャンパーさんのためにまた頑張れる。
キャンプを楽しむキャンパーも、キャンパーを迎えるキャンプ場スタッフも笑顔になっちゃう、そんな力がキャンプにはあると信じています。
そしてだからこそぼくは、そんな「誰でも笑顔になれちゃう」キャンプ場を目指しています。
とはいえあくまでぼくの理想論です。楽しんでくれるキャンパーさんがいてこそのキャンプ場。
まずは来てくださるキャンパーさんにゆっくり過ごしてもらえることだけを考えて、仲間たちに助けてもらいながら日々作業しています!
居抜きとはいえ、前述したとおりやることはたくさん! 多くの方々や地元の皆さまに助けていただきながら2023年春の本オープンに向けて絶賛開拓中。
キャンプ場はキャンパーが作る。
そう教えてくれたキャンプ場のオーナーの言葉を胸に、まだ見ぬキャンパーさんたち、そしてこの記事を読んでいただいた方たちとともに、笑顔で気持ちよく過ごせるキャンプ場にしていきたいと思いますので
よろしくおねがいいたします!
「-be-北軽井沢キャンプフィールド」
〒377-1411 群馬県吾妻郡長野原町応桑1984-160
>> 予約ページ
<文/山口健壱>
山口健壱(ヤマケン)|1989年生まれ茨城県出身。脱サラし、日本全国をキャンプでめぐる旅ののち、千葉県のキャンプ場でスタッフを経験。メーカーの商品イラストや番組MCなどもつとめる。著書に「キャンプのあやしいルール真相解明〜根拠のない思い込みにサヨウナラ」(三才ブックス)
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