【スニーカーとヒト。Vol.4】
その男性とのファーストコンタクトは今年7月の某日。フリーランスのヘアメイクアップ・アーティストである筆者の妻から、「うちの事務所のフリースペースで関係者がヤードセールを行うから、挨拶がてらお邪魔しよう」と誘われて訪れた、三軒茶屋駅徒歩数秒のビルの1室でのこと。見るからに愛着が感じられる古着とレコード、本を並べて売っていたのが畔柳恵輔(くろやなぎ・けいすけ)さんだった。
妻の話では、事務所の先輩にあたり、映像ディレクターとしてCM業界でもその名を知られる人物だという。そこで、彼が出品していたゲスのキャップを購入して話を聞くと、年齢も近く、他人とは思えないほどファッション、マンガ、映画…etc.と共通言語だらけ。「この人はどんなスニーカーを履いているのか?」とムクムク興味が湧き、後日出演を打診すると、ありがたいことに二つ返事にて快諾。そんなこんなで東京・根津にある彼の家を訪れると、その足元にはNIKE(ナイキ)の「AIR VORTEX」が履かれていた。
【次ページ】天邪鬼な部分と目立ちたいゴコロを刺激する1足とは▶
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