■使い勝手◎丈夫さ◎アフターケア◎
「丈夫で壊れない、一般的なサイズの薪が使える、使用時も収納時のサイズもちょうど良い。他商品に比べて特別秀でているわけではないですが、特別な欠点もなく安心感がすごい、いいヤツです」
毎月キャンプに出かけるキャンプラバーTさんにとって、ユニフレームの「ファイアグリル」は必ず持っていく相棒的ギアなんだそう。
構成パーツも少なくシンプルな構造のため誰でも使える。機能美すら感じてしまいます。また、焚き火台としてはもちろん、BBQや調理とキャンプでやりたいことをこれ1台でこなしてしまうのも実に良い。
ベテランキャンパーSさんによると「15年前にキャンプを始めたときに買って以来、いまだに使い続けています。最近では販売価格が安いものを良コスパと言う人もいますが、これこそ真の良コスパですよ」とのこと。
ただ安いだけじゃなく、長く使える。10年使えば、現在の販売価格(7700円)で考えても年間770円で購入できたみたいなものです。使用回数で割れば1焚き火=40円弱くらい。コスパ激高ですね。
それに加えて“アフターケア”も長く愛される理由だと感じます。
公式から修理用パーツが販売されていて、多少の不具合であれば自分で修理できちゃいます。他にも、使い勝手をより向上させてくれるオプションパーツも販売されています。売りっぱなしで終わらずに、その先までサポートしてくれるのはユーザーとしてはありがたい。
キャンプ歴ウン十年のベテランキャンパーから駆け出しキャンパーまで、幅広いキャンパーに愛されている「ファイアグリル」は、まさにキャンプの定番焚き火台と言えるのではないでしょうか。
■シンプルデザインで使い勝手良し!
焚き火台には、小さく折り畳んで収納できるタイプや、多くのパーツに分けられてコンパクトにできるタイプもたくさんあります。収納性が高く、持ち運びが容易で、軽量な上に独創的なデザインはたしかに魅力的。昨今のキャンプブームで特に躍進したカテゴリーではないでしょうか。
しかしそれらは、組み立てが複雑だったり、使うまでに手間がかかってしまうなんてことも。
一方「ファイアグリル」を構成するアイテムはたった3つ。
火床となる焚き火台本体と、その中に敷くロストル(底板)、そしてそれらを載せる脚だけです。
折りたたまれた脚を広げ、本体を載せるだけのとにかくシンプルな構造なので、初めて人でも簡単に組み立てられちゃいます。
火床も非常にシンプルで扱いやすく、本体の中にロストル(底板)を敷くだけで即使用可能です。
火床となる焚き火台本体は十分な広さが確保されていて、一般的に販売されている薪をなにも気にせずそのままくべられる。なので、キャンプを始めたばかりで薪割りなどの道具があまり揃っていない人も気軽に焚き火に挑戦できます。
「一般的な薪のサイズが約40cmですから、最低限その薪が入る広さというのはマストで決めていました。サイズを大きくしすぎると持ち運び時の収納性が犠牲になりますから、使用感とのバランスを見て、現在の形に。さらに『ファイアグリル』を2台スタッキングできて、スタンドが2個入るサイズにしています。ですので、2台所有しても、持ち運ぶサイズは1台分とほぼ変わりません」(ユニフレーム野﨑さん)
ただ、折りたたみ機構などがないため「展開サイズ=収納サイズ」になります。収納性が重要な徒歩キャンプやバイクキャンプを楽しみたい人にはおすすめできません。
私もバックパックにキャンプ道具を詰めて遊びに行くときは、他の折りたたみ式の焚き火台をチョイスします。自分のメインのキャンプスタイルに合わせて他の焚き火台と比べて検討しましょう。
■メンテナンスフリーなのが助かる!
使い勝手と言えば、使用後のメンテンスがしやすいかどうかも気になるところ。
どんな道具でも長く愛用していくためには使用後のメンテナンスが重要ですが、「ファイアグリル」はメンテナンス性も高い。使用後は灰を捨てて軽くブラッシングするだけです。
これは「ファイアグリル」に限ったことではありませんが、焚き火後すぐの取り扱いには注意が必要です。
「特別なメンテナンス方法ではありませんが、使用後に急冷することは控えてください。どうしても変形します。焚き火が終わった直後、まだ本体が熱い状態で水をかけてしまいますと捻じれたように曲がった状態に固まってしまいます」(ユニフレーム野﨑さん)
ちなみに私事で恐縮ですが、<焚き火する→外に放置して夜露で濡れる→そのまま収納しちゃう>を繰り返していたら、当たり前ですが表面がサビサビになったので、皆様には同じ轍を踏んでほしくないのです(戒め)。
脚の接合部はリベットで固定されているので、特別になにもしなくてもOK。リベットなので、接合部パーツにたまにありがちな「勝手にネジが緩んでいて気づいたときには取れてなくなっていた」みたいな事態も起こりません。