【10万円で行けるところ、できること】
晴れて海外旅行や、国内旅行が解禁され、勢いが増す旅行ニーズ! 気づけば海外線の増便に、国内も全国旅行支援の延長と国内外の旅行への後押しが目白押し。「今年は久しぶりに旅に出ちゃう!?」なんて考え中の人も多いはず。
とはいえやっぱり気になるのが旅にかかる費用。サーチャージに円安、繁盛期にローシーズン、気にするべき部分もあるけれど、予算内でしっかり楽しみたいもの。ということで、今回は旅の達人に予算10万円でとことん楽しめる、有意義な旅のプランを聞いてみました。
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「海外コンセントって緩いから、短めの延長ケーブルがあると便利ですよ!」のっけから、“海外ホテルあるある”で頷かせてくれたのはITライターの中山智さん。コロナ前は毎月時間を作っては海外渡航。編集者が連絡を入れると「今、海外旅行中なので現地で書きま〜す」と返事が来るのはいつものこと。
高校2年で初のアメリカひとり旅。現在約60ヵ国に渡航済みの中山さんがIT×旅の楽しさに目覚めたのは、なんとベトナムのメコン川。「今じゃ当たり前だけど、当時SIMフリースマートフォン(Windows Mobile)を使ったら、地図アプリで現在地を確認&mixiで発信できたんです。これは旅の仕方が変わる!と衝撃でした」
その出来事をきっかけにITと旅を絡めた日々が本格的にスタート。現在はライター業とともにYouTubeやSNSとさまざまな形でIT関連の情報を発信中。ガジェッターでもある中山さんに旅の必需品&コツを聞いたところ「自宅の作業環境をそのまま丸っと持っていくこと」と“らしい”答えが返ってきました。「モバイルディスプレイもキーボードも全部。でもLCCは重量制限があるから極力軽いモノを選んでいます」とのこと。
ちなみにここ最近の旅で一番進化を感じたのはタッチ決済の普及が急速に進んだことだとか。「Apple Pay、Google Payにクレカと、現地ではスマホ・タッチ決済が急増中。スリ対策にもいいですし、積極的に使ってます。ただしスマホも狙われやすいので、ネックストラップは必須」とアドバイスをもらいました。
そんな中山さんが提案してくれた10万円プランは、約2週間の海外取材でぽっかり空いた4泊5日を活用した「台湾ーベトナム・ITワーケーション旅」。フライトチケットは台北ーハノイ往復約2万3000円、ホテルは4泊1万円。SIMとeSIMで4000円に食事代が8000円ほど。Grabや路線バスなどを含めて現地では約5万円と激安! 台北ー東京のフライトや台北での宿泊費3万4000円と雑費を入れると約10万円。2国間周遊ながらとってもリーズナブル!
エアライン料金に続き目立つのがホテル代。その点については「荷物が多いので、空港からアクセスしやすいターミナル駅や中心街のドミトリーや個室に宿泊。長期の場合はAirbnbなどでアパートを借りて自炊も。だからスーパー(アジアンスーパーも含め)の近さも大切」と安さだけでなく、利便性をかなり重視しているそう。
「僕にとっては、仕事と旅を絡めるのが基本。機材さえあれば、どこでも作業ができる時代ですし、リフレッシュとリサーチを兼ねての旅なら、罪悪感もゼロ! アジアのご飯は安くて美味しいので、ぜひみなさんもワーケーション弾丸旅、試してみてはいかがでしょう」
ITライター 中山智
海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。YouTubeチャンネル「旅人ITライターさとる」も運営中。
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