フライトと機窓風景とご当地グルメを満喫!沖縄最果て1泊2日約8万円の弾丸撮影旅

【10万円で行けるところ、できること】

晴れて海外旅行や、国内旅行が解禁され、勢いが増す旅行ニーズ! 気づけば海外線の増便に、国内も全国旅行支援の延長と国内外の旅行への後押しが目白押し。「今年は久しぶりに旅に出ちゃう!?」なんて考え中の人も多いはず。

とはいえやっぱり気になるのが旅にかかる費用。サーチャージに円安、繁盛期にローシーズン、気にするべき部分もあるけれど、予算内でしっかり楽しみたいもの。ということで、今回は旅の達人に予算10万円でとことん楽しめる、有意義な旅のプランを聞いてみました。

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「上空から見る景色が大好きで、フライトの座席選びはかなりこだわってます」そう笑顔で話してくれたのは航空業界に関する記事の執筆や写真撮影を多く手掛けるフォトグラファー・ライターの村田尚之さん。

「仕事柄、撮影に適した座席をおおまかなルートから選ぶのですが、順光が必ずしもベストなワケでもなく。夕方→日没タイミングではあえて逆光側に座ったりも。座席から見える景色はANAのWebサイト『空から見える景色のご案内』も参考にしています」

そんな村田さんが空や旅に魅了されたのは、初めてドイツ・スイスへ渡ったときの機内にて。「ヨーロッパアルプスを越える路線で、機窓から見えた真っ青な空と雪山に圧倒されて…!」。小中学校から写真部所属、もちろん被写体は乗り物。さらに地図好き・地形マニアなのも後押しし、自然な流れで今の業界に入ったんだとか。

なお、フライト前に一番気にするのはやはり機材の重さ。「カメラってご存知のとおり非常に重くて。大まかな重量を事前に計算するためカメラとカメラバッグの重さをリスト化しています。あと、超望遠を持参・破損が心配なときは、手荷物補償(15万まで)に従価料金による補償もプラス」と商売道具だからこそ重さや補償に細心の注意を払っているそう。ちなみに機材以外は「持っていくモノに神経質にならないことが大事」と、迷うなら持って行かない現地調達派。

10万円プランについては「現地だけでなく、フライト自体や機窓風景も楽しんで!という思いを込めました。そこに“山があるから登る”のと一緒で、そこに“路線があるから乗る”。そんな『LCCと地域航空会社でゆく、沖縄最果て撮影旅』にしてみました」

内訳は、1泊2日の弾丸旅で相場は7〜8万円ほど。Peachで成田ー新石垣(約3万5000円)で初日は石垣島で1泊(約1万円)、翌日に琉球エアコミューターで石垣ー与那国の往復利用(約2万円)。与那国滞在はレンタカー(約5000円)とご飯代に雑費もプラス。フライトに重点を置きつつ、現地ではゆる〜く楽しむ上級者スタイルです。

「最近は旅行者も旅を楽しもう、航空会社も旅を楽しんで!という機運がより高まっています。機窓から撮影をしていると、CAさんからの声掛けも多くなりました。窓からの景色・フライト・さらにコミュニケーションと空の旅、日本の端っコへ行くまでも旅を満喫してくださいね」

村田尚之さん
自動車専門誌やメーカー広報誌などを手掛ける編集プロダクションを経て、2002年にフリーランスライター・フォトグラファーとして独立。イカロス出版「月刊エアライン」など、航空専門誌などで乗り物関連の記事を中心に撮影・執筆。徳間書店刊「羽田空港アーカイブ 1931ー2023」の編集・執筆にも参加。

【次ページ】10万円でどこに行く!? やっぱり日本の端っコでしょ!

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