1980~90年代に免許を取ってバイクに乗り始めたライダーにとって、400ccクラスというのはちょっとした憧れでした。当時は大型二輪免許は“限定解除”と呼ばれ、取得のハードルが高かったため、その頃は“中免”と呼ばれていた普通二輪免許で乗れる最大排気量である400ccのマシンはラインナップも充実していました。
時代は変わり、大型二輪免許が教習所で取得できるようになると、メーカーのラインナップも変化。グローバルモデルが増えたこともあり、600〜750ccの排気量帯が“ミドルクラス”と呼ばれるようになり、モデル数も充実しています。一方の400ccクラスは、250ccクラスと違って車検が必要なこともあり、選ぶ人も少なくなりラインナップも減少傾向にありました。
ただ、最近そんな400ccクラスに次々と人気モデルが登場しています。2022年にはホンダの「GB350/S」が1万2000台超という販売台数を記録。これは同社の「レブル250」を凌ぐ数字で、400ccクラスとしては久々の大ヒットモデルとなりました。
そして2023年にはカワサキが「エリミネーター」「Ninja ZX-4R」といった意欲的なモデルを発売。どちらも大きな人気を集めています。これらの人気モデルを素材に、“ヨンヒャク”クラスが盛り上がっている理由を探ります。
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