【愛用される理由3】ヘビーオンスで高耐久!ガシガシ洗えて衛生的
素材に19ozというヘビーオンスのビニール素材を使用しているので、耐久性も十分。だから使用後にガシガシ洗ってしっかり汚れを落とせます。また、ソフトタイプなのでハードタイプに比べてもメンテナンスは簡単。キャンプから帰ってきたらそのままお風呂場で洗ってしまうのがおすすめです。
クーラーボックスの内部はどうしても汚れてしまいますが、食べ物を保管するので清潔さは重要。その点、洗いやすく、洗うのに気を使わなくて良いというのはそれだけでも十分メリットと言えます。
【愛用される理由4】2019年のアップデートで価格DOWNなのに性能UP
元々ソフトタイプの中でも有数の保冷性能で人気だったシアトルスポーツのソフトクーラーボックスですが、2019年に全面アップデートで性能もUPしているのだそう。
赤津さんによると「2019年の大型アップデートの際にインシュレーションを空気孔がついた二重アルミ製特殊断熱層に変更しています。この変更により断熱効果が高まったことで保温効率が向上=保冷性能UPに繋がっています」とのこと。
確かに、現行品と旧モデルを比べてみると、2~3mmほど厚手になっています。指で押しただけでも明確に厚さの違いを感じられます。
さらに販売価格も見直しが図られ、30~40%ほど安くなっています。最小サイズの12QTが6600円、一番大きいサイズの40QTですら1万560円と、買いやすい価格に。
性能UPで価格DOWNの理由については「素材や生産工程を見直すことで、性能はそのまま以上にしつつも、価格を抑えた」とのこと。
「これまで“BUILT USA”としてアメリカ本国生産を続けていたシアトルスポーツですが、このアップデートで生産国を中国に変更しています。その理由には世界情勢や原材料費高騰など様々な影響がありますが、このままアメリカ本国で生産を続けるとどうしても性能に見合わない価格になってしまいます」
ということで、生産国の変更もアップデートの大きな要因のひとつのようです。
中にものを入れていなくてもしっかりと自立するようになった点が個人的には◎。旧モデルに比べてインシュレーションの厚みが増したのが要因なんでしょうか。地味だけど、かなり使いやすくなったと思います。
“BUILT USA”からの変更は、往年のキャンパーからすれば正直残念な気持ちもあるかもしれません。ですが、それ以上に適正価格を維持するどころか買いやすい金額になり、さらに性能向上しているということで、良アップデートと言えるのではないでしょうか。
ちなみに同ブランドの防水バッグなど一部商品については、変わらずアメリカ本国の工場で製造を続けているそうです。
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ソフトクーラーボックスのまさに元祖、シアトルスポーツの「フロストパック」。2019年のアップデートで、元々評判だった保冷力もさらに向上し、キャンプシーンだけでなく、自宅でも大活躍してくれます。
私の記憶の中でも、確か10年ほど前までは、ソフトクーラーボックスならシアトルスポーツ一択でした。その当時、私のアウトドアのお師匠から「シアトルスポーツのソフトクーラーが一番長持ちするし、邪魔にならなくて便利!」と教えられて40QTを購入した覚えがあります。
使いどころを選ばないのもこの「フロストパック」の魅力。私も友人とのキャンプでは大型のクーラーボックスとして、ソロ・デュオキャンプでは肩がけのギアストレージとして、長いこと愛用していました。
今でこそたくさんのソフトタイプのクーラーボックスが販売されていますが、この機会にぜひ一度、その原点に触れてみては?
>> シアトルスポーツ
>> [連載]The ORIGIN of the CAMP GEAR
<取材・文/山口健壱>
山口健壱(ヤマケン)|1989年生まれ茨城県出身。脱サラし、日本全国をキャンプでめぐる旅ののち、千葉県のキャンプ場でスタッフを経験。メーカーの商品イラストや番組MCなどもつとめる。著書に「キャンプのあやしいルール真相解明〜根拠のない思い込みにサヨウナラ」(三才ブックス)
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