ー著書『空気を読んではいけない』(幻冬舎刊)の中でも少し触れていましたが、青木さんの足元といえばニューバランスのイメージが強いです。記者会見などでも履かれているのを見ますし。
青木真也 モノを選ぶのって楽しい反面、ストレスなこともあるじゃないですか。そのストレスの部分はなくしたいんですよね。余計なことは考えたくない。自分の中でシューズはニューバランスって決まっているから、時間がかからないんですよ。ニューバランスの中で気になったものが出たら、次はアレにしてみようという感じですね。
ーニューバランスのスニーカーを選ぶ理由を教えて下さい。
青木 それは完全に履き心地です。ニューバランスいいですよね? ニューバランスを好きな人には分かってもらえると思いますけど。
ーお好きな品番とかはありますか?
青木 若いときは「576」でした。「576」信者。で、年齢が上がってきたら1000番台が良くなってきて、1000番台の中では「1300」ですね。バランスがいい。多少は「1300」履いてるぞ感みたいなのもあるかもしれないですけど(笑)、履き心地が好きですね。系統は違うんですけど、ビブラムソールを使ったフラットな「ML71」もよく履いていました。あれは、裸足の感覚に近いのがいいんです。最近気に入っているのは「997」。「998」ではないし、「992」でも「993」でもなく「997」なんですよね。
ー「997」好きってちょっと珍しいかもしれません。少しマニアックな品番(笑)。900番台の中でも「997」がいい理由はなんでしょうか。
青木 足を入れたときのフィーリングです! 足を入れれば、自分の足にフィットしているか、気持ちがいいかって分かるじゃないですか。「997」が一番しっくりくるってことですね。
ー時計は「G-SHOSK」をされていますよね。
青木 壊れないから(笑)。それに加えて、なくしても諦められるからですね。海外に合宿に行くときなんかは、時計を着けたり外したりってことが多くて、なくすことがあるんですよ。1万円ぐらいのものだったら、そこで「しょうがないか」ってなりますけど、10万円、20万円のものだったらショックじゃないですか。なくなったら嫌だなってもうストレスですからね。壊れにくくて、なくしてしも諦められるっていうのが、自分の中では合理的な時計選びです。
ー極力ストレスをなくしていくっていうのが、青木さんのモノ選びの基準になるんですかね? 洋服とかはどうでしょう。
青木 軽さと、乾きやすさが大事ですね。日常での移動でもそうですけど、海外での練習や試合に持っていくことを考えると、軽さって結講重要なんですよ。荷物が重いって嫌じゃないですか。軽くて困ることってないですし。そもそも洋服自体あまり家に置いてなくて、シンガポールに合宿に行くときも最低限のものしか持っていかないので、乾きやすいことも同じように大切です。洗濯してすぐ乾くって最高ですよね! 乾かないと、その分だけ数を持たなければいけなくなってしまいます。