ーー始球式お疲れ様でした。いやぁ、緊張されていましたね。
佐々木 緊張しました。なんか記憶が飛んじゃっています(苦笑)。本当にあっという間の出来事すぎて、ファーストピッチが終わった今も、まだすごく緊張しています。ブルペンでの投球練習の際に泉投手や矢野コーチに教えていただいたアドバイス通りに、上手にできなかったのがすごく悔やしいですが、球場の雰囲気を楽しませていただくことができました。
ーー日向坂46でも、3周年記念の際に東京ドームでコンサートを行なっていますが、ソロでマウンドに立ってというのは、やはり全然違いますか?
佐々木 普段自分がやっていないことを、大勢の方々の前という失敗できない状況の中で行うって、すごく緊張するなと改めて実感しました。特に前日の夜が一番緊張していて、「すっぽ抜けて三塁側に飛んでいったり、一塁に牽制球を投げちゃったらどうしよう…」なんて色々と考えちゃって、なかなか寝つけなくって。
ーーキャプテンでもそこまで緊張するとなると、相当ですね。ちなみに投球の目標ってあったんですか?
佐々木 前回の始球式ではバウンドさせちゃったので、「今回はノーバウンド!」を目標としていたんですが、「とりあえず真っ直ぐ投げよう」と頭を切り替えたら、やっと眠りにつけました。
ーー2019年にメンバーの高本彩花さんと始球式に臨んだ際に、投球後のインタビューで「もっと肩を仕上げきます」と話されていました。
佐々木 当時はボールのリリースポイントとかもまったく分からないくらいだったので、その頃に比べるとだいぶ上達して、始球式に臨めた気はします。
ーー今日までに練習もかなりされたのではないでしょうか。
佐々木 なかなか日常的にキャッチボールをするのが難しい環境の中でも、メンバーと時間を作って練習をしていました。特に野球経験者の山口陽世にボールの持ち方から、左手のしまい方といったフォームまでしっかりと教えてもらいました。
ーーブルペンでの投球練習もイイ感じでした。そこれそ“佐々木久美、圧巻の始球式”の見出しが脳裏に浮かぶくらい。
佐々木 私も「いけるかも!?」と思っていたんですが、やっぱりイメージ通りにはいきませんね。左肩が開いちゃうのが私のクセなんですが、そこを意識する間もないくらい、振りかぶった次の瞬間には、もう変な方向に飛んでいて。コーチらからアドバイスいただいた、「大きく振りかぶって、斜め左下に腕をダランと振り抜く」という部分は意識できたんですが“真っ直ぐ投げる”というイメージが抜けちゃったんでしょうね……悔しいです!
ーー期待値が高かった分、なおさらというか。
佐々木 そうですね、投球練習でのピッチングが本番でできれば…っていうのもあったし、ファンの皆さんも期待してくださっていたので、なおさら上手くやらなきゃと肩に力が入りすぎちゃって…。とはいえ、これで“佐々木久美はそんなに出来ない”っていうイメージがついたので(笑)、今後は肩ヒジ張らず、自分の実力を出し切れるのではないかなと。
ーーそういえば、今回の始球式が決まって、周囲では誰が一番喜んでくれましたか?
佐々木 今日も観に来てくれた巨人ファンの父はもちろん、亡くなった祖父も巨人ファンだったので、「おじいちゃんも天国で喜んでるよ」と言ってもらえました。
ーー佐々木家三代の悲願達成ですね。
佐々木 はい! ただ始球式の話をしてから、父から「もっとこう投げなきゃ」みたいな熱烈指導があって、それが逆にプレッシャーになったということだけは、お伝えしておきます(笑)。
ーー(笑)。となるとダメ出しもありそうですね。
佐々木 そこは、もう触れない方向で!
ーー(笑)。また本日の試合では、佐々木さんご自身も普段から愛用されているニューエラのキャップを着用されての始球式でした。そちらに関してはいかがでしたか?
佐々木 なかなか始球式でキャップを被ることってないと思うので、そこも含めてすごく貴重な経験をさせてもらえて嬉しかったです。また機会があれば、その際はストライクを取りにいきたいので、キャッチボールや練習は続けていきたいと思います。
ーーそのウワサを聞きつけて、オファーがくる。なんてこともありそうですし。「130km出すらしいぞ!」とか。
佐々木 「変化球も投げるらしいぞ!」とか(笑)。レギュラー出演させていただいている『スポーツ リアライブ~SPORTS Real&Live』でも、五十嵐さんにピッチングのコツを教えていただきましたし、本気で草野球をやりたいとも考えているので、この経験を今後も活かせるように頑張ります。
ーーありがとうございました!
■読売ジャイアンツ×ニューエラ×佐々木久美
「キャップはバイザーが二重デザインになっていて、先端にロゴが入っているのが可愛いですね。フーディーも、いわゆる“ザ・ジャイアンツ”なロゴマークとヒネリの効いたアレンジを1つにまとめることで、ファンであることを主張しながらもデイリーで使えていいですね」
と佐々木さん。また、同日より59FIFTY型のミニチュアキーホルダーの「ガシャポン」に、ジャイアンツの歴代ロゴをあしらった全6種が新登場!
「めっちゃ可愛い♡ 私は TYPE:AとTYPE: Cが出ましたが、これは全部集めたくなっちゃいますね!」
とご満悦。さらに始球式を記念して、佐々木さんとのコラボグッズも。定番応援アイテムの「プレーヤーズフェイスタオル」に“佐々木久美”の名前が入り、ラメオレンジが施された特製デザイン。
「プリントではなくジャカードというのがポイント! フェイスタオルに好きな文字をプリントするサービスはありますが、ジャカードで名前が入るのは選手だけなので本当に嬉しいです! 当然愛用しますし、家に飾りますし、ライブに持っていったらめっちゃ目立つと思うので、あればあるだけ欲しいくらい。始球式に呼んでいただけただけでもすごく光栄なことなのに、こんなに素敵なグッズまで作っていただき、本当にありがとうございます!」
佐々木久美 (ささきくみ)
アイドルグループ 日向坂46 の1期生メンバーであり、グループのキャプテンも務める。グループとしての活動と共に、女優業、バラエティー番組への出演、スポーツ番組のMC、ファッション誌『Ray』の専属モデルなど、個人としても幅広く活躍中
>> ニューエラ
<取材・文/TOMMY>
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