【iPhoneでGoogle】
iPhoneで使える地図アプリにはさまざまなものが存在しますが、やはり最初に候補になるのはAppleが提供するiOS標準の「マップ」アプリと、Googleが提供する地図サービスの「Googleマップ」でしょう。今回は改めて両者の違いをチェック。それぞれのサービスの特徴やメリットについて比較してみましょう。
※本稿の解説は、24年6月下旬時点におけるiOS 17.5.1での「マップ」と、バージョン6.121.1のiOS向け「Googleマップ」アプリでの検証結果を元にしています。
■場所を検索するならGoogleマップが有利
地図アプリの重要な役割は、現在地や訪れる場所の近くにあるスポットを検索することです。例えば、旅先で営業している飲食店を探したり、家から行きやすい病院を探したり、といった用途では、検索エンジンよりも地図アプリが重宝することが多いもの。
こうした用途での活用を前提に、iOS標準の「マップ」アプリと「Googleマップ」を比べてみると、まず検索機能の充実度で「Googleマップ」が優れていると感じます。例えば、飲食店について、「現在営業中」や「価格」「高評価」などの条件で絞り込みができるほか、「何曜日の何時に営業している」といった条件での検索ができるのが便利なポイントです。
もちろん、Googleマップ上の営業時間の情報が必ずしも正しいとは限らないことに注意は必要ですが、その前提であっても下調べでは非常に役立ちます。
また、口コミの情報を比べると、「マップ」では「Tripadvisor」や「食べログ」などのサードパーティサービスの評価を連携しているのに対し、「Googleマップ」では独自の口コミ投稿を採用している部分でも差があります。
そして、その評価数はGoogleマップの方が圧倒的に多いのが実情。例えば、筆者の家の近くの飲食店について、評価数を比べてみると「マップ」では2件の評価があり、「Googleマップ」では200件超の評価がついているような状況でした。都内の有名店を数店調べても、評価数の桁が違いましたので、一般的な傾向と言えそうです。
一方で、旅行先のスポットのリストを作成するような機能は、「マップ」にも「Googleマップ」にも備わっています(※それぞれ「マイガイド」と「マイマップ」と言います)。もし先述した検索機能の差が気にならなければ、iOSマップもシンプルなUIがメリットですので、どちらを使うかは好みの問題になるでしょう。
- 1
- 2