■ナビゲーション機能もGoogleマップがわかりやすい
行き先を検索してルートナビゲーションを利用する機能は、iOS標準の「マップ」にも「Googleマップ」にも備わっていますが、こちらもGoogleマップの方が機能や使い勝手が充実している印象です。
例えば、「目黒駅から東京駅」のようなキーワード検索をした際に、出発地点と目的地を自然に認識してルートを表示してくれるのは、Googleマップの方のみ。iOS標準の「マップ」では、出発地点が現在地になってしまい、手動での調整が必要になります。
また「Googleマップ」では、クルマで初めて運転するルートを予習したい際に、右左折するポイントの様子をストリートビュー表示で確認できたり、車線の数や選択すべき車線が表示できたりするのがポイント。iOS標準の「マップ」では、移動経路の右左折の情報などは一覧で確認できるものの、出発前に各地の様子を簡単に確認することはできません。
なお、ルート検索中に表示されるタクシー配車アプリの連携は、それぞれ表示されるサービスが異なっており、iOS標準の「マップ」では「JapanTaxi」と「Uber」が、「Googleマップ」では「S.RIDE」「DiDi」そして「GO」が表示されました(ただし、「JapanTaxi」はサービスを終了しているので、iOS標準の「マップ」で利用できるのは、実質的に「Uber」のみです)。致命的ではないものの、こうした点にも若干の差を感じます。
■Googleマップはほかのプラットフォームでも使いやすい
iOS標準の「マップ」は、Apple製品におけるアプリとしては使えるものの、ほかのプラットフォームから利用することはできません。身の回りをApple製品で固めていれば問題ないですが、PCでWindowsを使っている場合や、作成したリストを家族や友人と共有するような場合には、少々困ります。
一方で、「Googleマップ」は、Androidではアプリとして提供されていますし、ブラウザから利用することもできます。例えば、PCを問わずにブラウザから検索やリストの登録をしておき、それをスマートフォンで確認するといった連携がしやすいのが大きなメリットとなるでしょう。
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こうして比べてみると、まだまだ「Googleマップ」の方が機能が充実している印象ではありますが、その反面、iOS標準の「マップ」もここ数年のアップデートで使い勝手はかなり良くなってはいます。
これまで片方しか試したことがなかったという人は、食わず嫌いをせず、ぜひ使ってこなかった方のサービスも実際に試して、その使い勝手をご自身の手で確かめてみてください。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
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