【趣味カメラの世界 #1】
普段何気なくSNSを眺めていると、ときどき、はっと目に留まるような、心ときめく写真に出会うことがあります。「自分もこんな写真を撮ってみたい」と思うものの、カメラってなんだか難しそうだし、スマホで十分でしょ、というところに行き着く場合がほとんど。『趣味カメラの世界』は、そんな人を“カメラ沼”に誘うべくスタートした新連載。
“一億総発信者時代”なんて言われてますし、撮ってシェアするのはもはや当たり前。せっかくなら良い雰囲気の写真をシェアしちゃいましょうということで、記念すべき第一回目はなんとスマホ! 「カメラじゃないんかい」という声が聞こえてきそうですが、ご安心を。これ、もはやライカですから。
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はじめまして、カメラ・ガジェット好きのフォトグラファーの田中利幸です。この度「趣味カメラの世界」という連載を担当することになりました。第一回はXiaomi(シャオミ)の最新スマホ「Xiaomi 14 Ultra(19万9900円)」を紹介します。
皆さんは普段、なにで写真を撮りますか? きっと多くの人は「スマホ」と答えるのではないでしょうか。もちろん、私もスマホ(iPhone)で撮影することもありますが、職業柄カメラにはこだわっているので、スマホはあくまでロケ場所等のメモ代わりとして使うのがほとんど。
しかし! 「Xiaomi 14 Ultra」を使ってみた結論としては、「これ、思ったよりガチじゃん」ということ。正直、スマホというより、一カメラとして欲しくなっちゃいました。
■ライカと共同開発された次世代の光学レンズを搭載
まずはざっくりと「Xiaomi 14 Ultra」の概要から。4つのレンズは、12mm〜240mmまでの6つの焦点距離をカバーします。一眼レフカメラのように撮影表現に合わせて焦点距離を変えられるのはカメラ好きとしてはうれしいポイント。
スマホの裏面は最新のナノテク ヴィーガン レザーを使用。摩耗と汚れに強く、グリップしやすいので撮影時は安定感をもたらし、さらにリアルレザーのような手触りは所有感を満たしてくれます。
■“Photography Kit”と合わせれば、さらにライカに近づける
オプションとして用意されている「Photography Kit」(2万2000円)の出来栄えがすごぶる良いです。
ケースとグリップ部分に分かれていて、普段は普通にスマホとして使いつつ、本気で撮影したいときだけグリップを取り付ければ、本格的なデジカメのように撮影できます。
グリップの握りは十分な深さがあります。シャッターボタンの質感も高く、シャッターボタンを押し込むことでカメラをすぐに起動できるのも何げに便利。
レンズ枠を交換することで、67mm径のねじ込み式フィルターを装着可能なので表現の幅がグッと広がります。「Xiaomi 14 Ultra」をカメラライクに使用するときにはぜひ使ってみてほしいアクセサリーです。
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