ライカの力は偉大でした。「Xiaomi 14 Ultra」は“撮って出し”でもキマるフィルターが楽しすぎ!

■エモさ際立つ6種類のライカフィルターが楽しすぎる

本機には、写真の色味などを変更できるフィルターが15種類用意されています。その中でも“ライカ”の名が付けられた、6種類のフィルターを紹介します。

なお、フィルターはカメラを起動中に簡単に変更可能。仕上がりの雰囲気を確認しながら選べます。

1. ノスタルジーな色合いが魅力の「Leica NAT」フィルター

▲シャッタースピード1/120秒、F2.5、ISO50、35mm換算120mm、フィルターLeica NAT

望遠レンズでの圧縮効果を狙った1枚。Leica NATのフィルターは落ち着いた発色で、どこかノスタルジーを感じさせる仕上がりです。

▲シャッタースピード1/190秒、F1.8、ISO50、35mm換算75mm、フィルターLeica NAT

急な雨の秋葉原。常に持ち歩いているスマホだからこそ、いつでも撮影できる気軽さがあります。カラフルな町中で黄色いレインカバーが良いアクセントに。色味の多い写真ですが、フィルターのおかげでうるさくありません。

▲シャッタースピード1/500秒、F2.5、ISO50、35mm換算120mm、フィルターLeica NAT

電線や看板などのごちゃごちゃとした町並みを望遠レンズで撮影することで、圧縮効果により雑然とした雰囲気が増しています。

画としては要素が多いのですが、こちらもLeica NATフィルターの落ち着いた色味のおかげで不思議と落ち着いた印象に仕上がっています。

2. 歴史ある街並みや建造物と相性の良い「Leica BW Sepia」フィルター

▲シャッタースピード1/120秒、F1.8、ISO50、35mm換算75mm、フィルターLeica BW Sepia

開発目覚ましい渋谷駅にある「のんべい横丁」のレトロな雰囲気とセピアのフィルターの相性は言うまでもありません。

3. コントラスト高めの「Leica VIV」は何気ないワンシーンも重厚感ある写真に

▲シャッタースピード1/6900秒、F1.8、ISO50、35mm換算12mm、フィルターLeica VIV

12mm相当の超広角ながら、4隅まで破綻のない画はカメラの実力を感じさせてくれます。さらに、Leica VIVのフィルターをかけることで、鮮やかな青空を印象的な仕上がりに。

▲シャッタースピード1/180秒、F2.0、ISO50、35mm換算23mm、フィルターLeica VIV

信号待ちの間に自分の足元を撮影した何気ない1枚。撮ったときは特に何も思わなかったのですが、改めてパソコンで見るとメインカメラの実力にハッとさせられました。Leica VIVのフィルターは鮮やかさの中にも落ち着きと気品が感じられます。

▲シャッタースピード1/250秒、F1.8、ISO50、35mm換算75mm、フィルターLeica VIV

中望遠レンズでの自然なボケ感はまるで一眼レフで撮ったかのよう。Leica VIVはこってりとした色味になるので、写真の重厚感が増します。

4. 銀塩時代を彷彿とさせる「Leica BW NAT」フィルター

▲ シャッタースピード1/3000秒、F1.8、ISO50、35mm換算12mm、フィルターLeica BW NAT

Leica BW NATフィルターは、シャドウからハイライトまでの滑らかな階調です。この豊かな階調性は銀塩時代を彷彿とさせる雰囲気を持っています。

空と影というシチュエーションでも破綻なく表現し切るXiaomi 14 Ultraに素直に感心しました。

5. 洒落感のあるスナップを演出する「Leica BW HC」フィルター

▲ シャッタースピード1/200秒、F2.0、ISO50、35mm換算23mm、フィルターLeica BW HC

Leica BW HCは黒の締りがあり、コントラストの高いパンチのある表現になります。個人的にはこのズッシリとした影の雰囲気が好きです。

▲ シャッタースピード1/400秒、F2.0、ISO50、35mm換算23mm、フィルターLeica BW HC

3種類の乗り物が交差する瞬間。「あっ」と思ったときにサッと撮影できるのは、改めてスマホならではの良さだなと思いました。ハイコントラストなモノクロ写真は往年のスナップの雰囲気が良く出ていると思います。

6. モノクロ写真にひと味加えたいときは「Leica BW Blue」フィルターを

▲ シャッタースピード1/400秒、F2.0、ISO50、35mm換算23mm、フィルターLeica BW Blue

どんよりした空と鉄塔の不穏な雰囲気が、青みがかったモノクロでより強調されています。Leica BW Blueはモノクロ写真にひと味加えたいときに使いたいフィルターです。

*  *  *

これまで紹介した6種類のフィルターはライカの名に恥じない、良い雰囲気が出せます。落ち着いた雰囲気と上品さは写真表現として実に好ましいポイント。

スマホのフィルターはちょっと派手で大げさなものが多い印象だったので、Xiaomi 14 UltraのLeicaのフィルム写真のような“味な”表現ができるフィルターは非常に魅力的。ぜひ皆さんも、ライカフィルターを使ってひと味違うエモい写真を撮影してみてください!

【結論】スマホというよりコンパクトデジタルカメラとして欲しい!

ライカフィルターの良さ、Photography Kitと組み合わせたときの撮影のしやすさはまるでカメラのよう。本格的なカメラは持ち出すのが億劫なときもありますが、いつも持ち歩いているスマホでここまで本格的に写真撮影ができるなんて、写真好きからしたら最高です。

Xiaomi 14 Ultraはフォトグラファーが普段使いのカメラとして欲しくなってしまうくらいのスマホです。

>> Xiaomi「Xiaomi 14 Ultra」

>> 趣味カメラの世界

<取材・文/田中利幸 取材協力/Xiaomi>

田中利幸|ファッション誌などでブツ撮りやポートレートを中心に活動するフォトグラファー。カメラ・ガジェット好きで自身で運営するブログ「Tanaka Blog」において、カメラやガジェットに関するちょっとマニアックなことを書いている

 

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