【趣味カメラの世界 #7】
「スマホ全盛時代になぜカメラで写真を撮るのか」という、答えのない問いを探るべく、前回に引き続き、フォトグラファーの田中さんとFUJIFILM(富士フイルム)「X-T50」を通して考えます。
田中利幸(たなかとしゆき)|ファッション誌などでブツ撮りやポートレートを中心に活動するフォトグラファー。カメラ・ガジェット好きで自身で運営するブログ「Tanaka Blog」において、カメラやガジェットに関するちょっとマニアックなことを書いている
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さて、今回は「X-T50」に新たに搭載されたフィルムシミュレーション(※)ダイヤルを活用し、富士フイルムならではの多彩なカラーサイエンスを体験していきます。
※撮影意図に合わせてコントラストや色味などを、ボタンひとつで調節できる富士フイルム独自の機能
■写真の可能性を広げる「フィルムシミュレーション」
「X-T50」の軍艦部には、フィルムシミュレーションを変更するためのダイヤルが搭載されています。このダイヤルのおかげで、どのフィルムシミュレーションに設定しているかがひと目で分かります。
実は、筆者も富士フイルムの「GFX50S」というカメラを使用しているのですが、これほど手軽ではなかったので、フィルムシミュレーションはあまり活用していませんでした。
フィルムシミュレーションの変更はダイヤルを回転させるだけ。ゆえに、積極的に試したくなります。
さらに、変更時のエフェクトも凝っており、カメラ内で解説が見られます。撮影中でもダイヤルを回転させながらその都度フィルムシミュレーションの効果を確認できるので、いちいち覚えなくて大丈夫。
■撮影した写真は専用アプリと連携すれば即SNSにアップロード可能
「FUJIFILM XApp」を使ってカメラと接続すれば、スマホへ簡単に写真を取り込めます。
その際、明るさの調整をはじめとする画像の加工はできませんが、フィルムシミュレーションを駆使して撮影した「X-T50」の写真であれば、撮って出しでも十分に“SNS映え”することでしょう。
ちなみに、写真の取り込み以外にもカメラのリモート撮影や機材の状態確認ができます。シャッター回数など、カメラの細かな情報まで確認できる点も魅力的。直接撮影には関係ありませんが、カメラ好きとしてはこういった細部にもワクワクします。
ほかにも、カメラやレンズのファームウェアアップデートや設定の保存など、便利な機能が多数備わっています。
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