<編集長の愛用品 Vol.2>
コーヒーを淹れる時、ドリッパーさえあればひとまずコーヒーの抽出はできますが、“より美味しく淹れたい”と、こだわり始めるとコーヒー道具を揃えたくなります。コーヒーサーバー、コーヒーポット(ドリップポット)、コーヒーミル、スケール、温度計と抽出に欠かせない道具はいろいろありますが、揃える順番は人それぞれ。とはいえ、まずはドリップポットという人も多いのではないでしょうか。
私もその1人で、きっかけは2007年、コーノ式珈琲塾という私塾に入門したことにあります。ここはコーノ式コーヒーフィルターという円錐形ドリッパーを発売する珈琲サイフオンの社長が運営する塾で、コーヒーを学びに全国各地から多くの人が門を叩き、座学でコーヒーの基本的なことを、実践で抽出方法、焙煎の仕方などを学びました。
そんな珈琲塾で出会ったコーヒーポットが、今も愛用する三宝産業の「YUKIWA(ユキワ) M-5」です。
コーヒーについて右も左も分からない素人にとってポットの必要性は分かりませんでしたが、授業は全員同じモノを使って行うということで購入。当時、1万円ほどした(気がします)ポットは高いな〜という感想しかありませんでした。
そんな意味も分からず注文したポットが到着すると、塾長がペンチでギュッと注ぎ口を曲げたのです。その理由はのちに分かることになりますが、これがコーヒー沼にハマる分水嶺になりました。
&GP編集長|澤村尚徳
月刊『GoodsPress』の編集長を経て、『&GP』の編集長に。趣味は旅行、キャンプ、コーヒー焙煎ほか多岐に渡る。捨てられない性格で、部屋にはモノが溢れている
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