全部開くと10.2インチ!中国で話題の“3つ折りスマホ”「HUAWEI Mate XT」がスゴかった!

中国で、新しい折りたたみスマホが注目されています。「2つ折り」ではなく「3つ折り」。開くと10.2インチの大画面になるそう。1万9999元(約42万円)〜と高額ですが、在庫薄で入手しづらい状況が続き、高額のプレミアがついて転売されているという話も聞きます。そんな話題の3つ折りスマホ、ファーウェイの「HUAWEI Mate XT」に実際に触れることができました。

ファーウェイは2019年から2つ折りの「HUAWEI Mate X」シリーズを発売していますが、その最新機種として9月20日に発売されたのが「HUAWEI Mate XT」。「T」は「Triple」を意味します。まず中国でリリースし、2025年からグローバル市場にも投入する予定。ファーウェイは、米国からの制裁を受けて以降、GMS(Google Mobile Service)を使えなくなり、日本ではスマホの発売を停止しています。なので、日本での発売は難しいかもしれません。

▲HUAWEI Mate XTを開いた状態。10.2インチの大画面を利用できる。256GBモデルは1万9999元(約42万円)、512GBモデルが2万1999元(約46万円)、1TBモデルが2万3999元(約50万円)

 

■“折りたためるタブレット”の感覚で使える

HUAWEI Mate XTは、山折りと谷折りを組み合わせて3つ折りになる仕組み。折りたたんだ状態から、まずは本のように開いて、さらに山折りで後ろ向きになっている画面を広げるとフルオープン。開き方を間違えるとバキッと折れそうで、慣れるまでは慎重に扱わないとならないでしょう。

▲折りたたんだ状態では、フツーのスマホのように使える

▲まず、谷折りになっているところを開く

▲さらに、山折りの部分を開くと全開となる

▲上から見た状態

ディスプレイは1枚のみ。折りたたんだ状態では6.4インチ(2232×1008ドット)の画面を使えます。折りたたみ時のサイズは156.7×73.5mm×12.8mm。それなりに厚みはありますが、フツーのスマホのように基本操作は片手でこなせるサイズ感です。

そして開くと、内側に隠れていた7.9インチ(2232×2048ドット)の画面が現れます。その状態だと、156.7×143.0×4.75mm(最薄部)。そして、完全に開くと10.2インチ2232×3184ドット)の広い画面を利用でき、サイズは156.7×219.0×3.6mm(最薄部)となります。

▲片方だけ開いた状態の画面サイズは、2つ折りスマホを開いたときと同等

▲完全に開くと、タブレットと同等の広い画面を利用できる

手にすると極薄のタブレットという印象。重さは約298gありますが、薄いためか、体感としてはものすごく軽く感じました。“折りたたみスマホ” ではなく “折りたためるタブレット” と呼んでもよさそうです。

▲最薄部は3.6mmという薄さ

▲USB Type-CポートやnanoSIMスロットを搭載できるギリギリの厚さだ

ちなみに、8.3インチ画面のiPad miniのサイズが134.8×195.4×6.3mmで、重さが297g(Wi-Fi + Cellularモデル)なので、iPad miniを手にしたことがある方は、iPad miniを薄くして、画面を広くしたデバイスをイメージしていただくといいでしょう。

 

【次ページ】シングル、デュアル、トリプルで表示を最適化

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