■全長約11cmの中に200万ユーロの薫りを封じ込める
そんな復活したカウンタックをモチーフとした1/43の精緻なスケールモデルをリリースしたのは東京のメイクアップ。そのモデルカー製造技術と製品クオリティはランボルギーニ社のお墨付きを得ており、原型は、同社から提供を受けた実車の3Dデータをもとに設計されており、ひとことで言えば実車に正確無比なプロポーションとディテールを見せる。
例えば、ヘッドライトやテールライトは、点灯こそしないものの、実車の部品構造を把握して、それをリサイズするように1/43の世界に落とし込んでいるので、実車さながらの表情を見せるのである。
車体はレジン鋳造部品を使用し、ホイールは真鍮で切削した原型をホワイトメタル鋳造部品へと置き換えた繊細なパーツにクロームメッキを施し、黒い部分は塗装で仕上げるなど非常に手が込んでいる。
車体は一見するとボディ色と、ブラックの付加パーツの2色構成だが、実際に実物を目にすると、黒く見える部分はすべて綾織り状のカーボンパターンとなっていることに気付かされる。さすがにこれは実車同様にカーボン製を用いる……というわけには行かず、すべてカーボンパターンの水貼り式デカールをシワひとつなく貼り込んで、上からクリアコーティング塗装を程こして鏡面状態にまで仕上げたもの。平面的なデカールを何分割にもして立体的かつ曲線的な付加パーツに貼り込んでいく作業の難しさはご想像いただけるのではないかと思う。
ボディカラーはホワイト、レッド、イエロー、グリーン、パープルの5色が用意され、価格は4万5100円(税込)とそれなりにお値段は張るが、実物は美術品の如し、自身のコレクションとしてはもちろん、クルマ好きへのギフトにも最適だ。
<取材・文/モデル・カーズ編集部>
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