不便だが、それで良い。リコーのオールドコンデジで再確認した最新カメラとは違う写真の楽しみ方

■GRらしい色表現が、何気なく撮った風景写真に独特の立体感を生み出す

▲シャッタースピード1/1400秒、F4.0、ISO100、GR DIGITAL II

▲シャッタースピード1/850秒、F4.0、ISO100、GR DIGITAL II

作例はRAWで撮影し、Capture Oneで現像しています。色味も多少調整しましたが、「GR DIGITAL II」の“青”はやはり美しいですね。

レンズ性能が高く、画面の隅々までシャープな描写が特徴です。28mm(35mm換算)の広角レンズながら、歪みもほとんど見られません。

▲シャッタースピード1/1000秒、F3.5、ISO100、GR DIGITAL II

▲シャッタースピード1/540秒、F4.5、ISO100、GR DIGITAL II

コンパクトで軽量、ポケットにも収まるサイズ感なので、撮りたいと思った瞬間にサッと撮影できます。ただし、起動が遅かったり、RAW撮影では書き込みが遅く連続撮影が難しいなど、不便な点も少なくありません。

こうした使いにくさは、最新の「GR III」で大幅に改善されています。

▲シャッタースピード1/1400秒、F4.0、ISO100、GR DIGITAL II

▲シャッタースピード1/125秒、F3.5、ISO100、GR DIGITAL II

現代のレンズと比べると、描写にほどよいゆるさがあり、フィルム風の現像と相性抜群です。何気ない風景もどこかノスタルジックな雰囲気を纏い、良い味わいが出ます。

【次ページ】青春の記憶が蘇るポートレートを、「GR DIGITAL II」で

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