ポップさが魅力!Nothingのサブブランド「CMF」のスマホを使ってみた

■CMF Watch Pro 2はコスパがすごい!

スマートウォッチ「CMF Watch Pro 2」は、円形のディスプレイを採用し、クールな文字盤を表示できることが特徴。1万1000円という安さなので、質感はチープですが、いい意味でオモチャっぽくカジュアルな印象。バンドだけでなく、文字盤のベゼルも交換できます(交換用のベゼルとバンドのセットは2980円)。

▲CMF Watch Pro 2は、文字盤をかっこよくカスタマイズできることも魅力

▲スマホはiPhone、Androidどちらにも対応。多彩な文字盤デザインが用意されていて、スマホでダウンロードして、ウォッチに同期できる

デザインで目を引く製品ですが、実は機能も充実。心拍数、血中酸素レベル、睡眠、ストレスをモニタリングでき、120種類以上のスポーツモードも搭載。GPSを内蔵しているので、スマホを持たずにランニングやウォーキングの経路を記録することも可能。マイク&スピーカーを内蔵しているので、Bluetooth通話も可能。標準的な使い方で11日間の連続使用を見込めます。

実は筆者はこのCMF Watch Pro 2を購入して使っています。Apple WatchやGoogle Pixel Watchも持っていますが、CMF Watch Pro 2には「これで十分」という満足度があります。

 

■CMF Buds Pro 2はスマートダイヤルが便利

ワイヤレスイヤホン「CMF Buds Pro 2」は1万1000円。格安とは言えないものの、比較的割安感があります。音質は価格相応と思いきや、結構いい音で聴けます。幅が感じられる豊かな音で、アクティブノイズキャンセリングの効果も適切。Nothingは最初の製品としてワイヤレスイヤホンを開発したメーカーで、音響性能の向上にも力を入れています。メインブランドで培った技術がCMFにも応用されているのでしょう。

▲Nothingのイヤホンと同じように「Nothing X」という専用アプリで、好みの音質に調整できる

Nothingのイヤホンと同じように、スマホでは「Nothing X」というアプリで音質設定やカスタマイズが可能。最大の特徴は、充電ケースにある「スマートダイヤル」。これを押したり回したりして、一時停止・再生・音量調整などができる仕組み。イヤホンをタップして操作することもできますが、手元にあるダイヤルを使ったほうが操作しやすく感じました。

▲充電ケースに付いているスマートダイヤルで直感的に操作できる

連続再生時間は11時間(ANCオンで6.5時間)で、ケース使用時は43時間ANCオンで26時間)。イヤーチップは3サイズを同梱。オレンジ、ダークグレー、ライトグレー、ブルーの4色から選べるのも魅力です。

 

■唯一無二のガジェットを求める人にはオススメ

CMFの製品は主に樹脂素材を使っていることもあり、Nothingのメインブランドに比べると、安っぽさは否めません。ですが、メインブランドにはないオレンジやブルーなどの鮮やかな色を使い、ポップで軽やかなイメージがあることは利点。

▲CMF By Nothingは、メインブランドよりも豊かな色使いが楽しい

CMFの価格は、Nothingに比べると割安ではありますが、さほど価格差があるわけではありません。例えば、CMF Phone 1は4万4800円(8GB+256GB)ですが、NothingのPhone(2a)も4万4800円(8GB+128GB)で購入できます。CMF Buds Pro 2が1万1000円であるのに対して、Nothingのイヤホンで最も安い「Ear(a)」は1万1840円。少し足すだけでメインブランドの製品が買えるわけです。

CMFは安いから選ぶのではなく、使う楽しさで選ぶべきブランドと言えるでしょう。NothingもCMFも、デザインが一辺倒になりがちスマートデバイスにおいて唯一無二の個性を追求しているブランドです。2025年に発表されるアイテムにも期待しましょう。

>> Nothing

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

 

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