2)最近の通信プランのトレンド
ここからは、最近提供されるようになった、あるいは変更があった通信プランに関する重要なトレンドをふたつチェックしていきます。
1つ目は、MNOのメインブランドを中心に、ポイント還元を前提とした“ポイ活ガチ勢向けプラン”とでも言うべき選択肢が多くなっており、ある意味ユーザー視点ではお得になるかどうかの計算が面倒になったこと。
NTTドコモではメインブランドの「eximoポイ活」、オンライン通信ブランドの「ahamoポイ活」が、auでは「auマネ活プラン+」、ソフトバンクでは「ペイトク」というプランがそれぞれ提供されています。詳細の条件が細かいので、きっちり分析しなくてはなりません。
2つ目はNTTドコモの「ahamo」が9月にデータ通信量を20GB→30GBに増量したことを受けて、いくつかのMNOのサブブランド・オンライン専用ブランドが30GB化を果たしていること。
例えば、NTTドコモが展開するahamoでは、月額料金が2970円を維持したまま、利用できるデータ通信量が月30GBに増えました。テザリングや、海外データ通信の上限も同じく30GBまで増えています。
また、これに追従するように、KDDIのUQ mobile「コミコミプラン+」と、ソフトバンクのワイモバイル「シンプル2 M」も月30GBが使えるように刷新されています。さらに、こうした動きのなかで、MVNOが提供する格安SIMの通信プランも相場が変動しており、割安な料金を実現するうえでは見逃せない選択肢となっています。
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こうした傾向を踏まえると、(1)各社のポイント還元を前提として実質負担額でお得な運用を検討するか、(2)月30GB化したサブブランド・オンライン通信ブランドへ乗り換えて月額料金そのものを抑えるか、(3)格安SIMを検討候補に入れるか、という3択が特に重要になってくるでしょう。
具体的な乗り換え例についての計算は、後編でお届けします。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
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