【趣味カメラの世界 #12】
ここ数年、スマホカメラの進化が止まりません。かつては「おまけ」として考えられていたスマホカメラが、今では一眼レフに迫る性能を持つほど進化を遂げ、私たちの撮影体験を一変させています。ということで、今回はフォトグラファーの田中さんに、OPPO(オッポ)の最新スマホを試していただきます。
監修・執筆:田中利幸(たなかとしゆき)|ファッション誌などでブツ撮りやポートレートを中心に活動するフォトグラファー。カメラ・ガジェット好きで自身で運営するブログ「Tanaka Blog」において、カメラやガジェットに関するちょっとマニアックなことを書いている
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この連載の初回では、ライカとのコラボレーションが話題の「Xiaomi 14 Ultra」を紹介しました。
今回は、ライカに匹敵する名門「Hasselblad(ハッセルブラッド)」とタッグを組んだOPPOの最新スマホ「Find X8」(13万9800円)を試してみます。その仕上がりや実力がどこまで進化しているのか、期待が高まります。
■そもそも「ハッセルブラッド」って? 名門カメラブランドの魅力を解説
カメラにあまり詳しくない人でも、「ライカ」という名前は耳にしたことがあるかもしれません。しかし、「ハッセルブラッド」となると、馴染みがない人も多いでしょう。実は、ハッセルブラッドはスウェーデンの名門カメラメーカーで、プロフェッショナルフォトグラファーたちに長年愛され続けている、歴史あるブランドです。
特に「500シリーズ」は、その名前を知らなくても、一度はどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。その独特なフォルムと存在感は、写真のみならず、映像作品などでもたびたび登場しています。
そんな、名門ハッセルブラッドとコラボレーションしたスマホが、OPPOの 「Find X8」です。背面のカメラモジュールに注目すると、3つのカメラレンズの中心に、ハッセルブラッドを象徴する「H」のロゴが据えられ、存在感を放っています。
このスマホに搭載された3つのカメラは、それぞれがフラッグシップレベルの5000万画素センサーを備えています。超広角の15mm(35mm換算)から、光学3倍ズームに対応する望遠レンズまで、撮影シーンを選ばない高性能なカメラを揃えています。この充実したカメラ性能により、スマホでの撮影体験が大きく変わること間違いありません。
本機は、世界初のW型プリズム望遠レンズを搭載。この革新的な技術により、光学3倍の高性能ズームを実現しつつ、レンズモジュールの突起を最小限に抑えています。カメラ部分が非常に薄く設計されているため、スマホをポケットに入れてもかさばらず、日常使いでも快適。
このスリムなデザインと優れたカメラ性能の両立が、ほかのスマホと一線を画すポイントとなっています。
普段使いの趣味カメラとして、軽量でコンパクトなデザインは非常に重要なポイント。この連載でもたびたび触れていますが、本機はその点でも優れています。
重量は200gを切り、薄型かつ軽量な設計なので、日常の何気ない瞬間を記録するスナップカメラとして最適です。実際にスナップ撮影に使用してみましたが、手軽に持ち運べるため、日々の風景や思いがけない瞬間を逃さず撮影できる心地よさを実感しました。
【次ページ】作例写真とともにOPPO「Find X8」のカメラの実力をチェック!▶
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