スマートフォンの通信プランを乗り換えて、固定費を抑えたい。けれど、具体的には、どのくらい安くなるものなのでしょうか。
毎月の基本料金が安くなる選択肢としては、一般的にMNOが展開するサブブランドや、オンライン専用プラン、MVNOが展開する格安SIMなどがありますが、それぞれへ乗り換える場合の大まかなイメージは掴んでおきたいところです。
本稿では、基礎用語やトレンドをおさらいした前編に続き、具体的な乗り換えケースを想定して、どのくらいの費用の節約ができるかをざっくりと試算。どういったプラン変更が有効なのかを考えてみましょう。
1)メインブランド(大容量プラン) → メインブランド(ポイ活向け大容量プラン)
まずは、各社のメインブランドで展開されている、ポイント還元を前提とした通信プランへ乗り換える場合を考えてみます。
例えば、NTTドコモでは「eximo」→「eximoポイ活」への乗り換える場合、「eximo」は段階定額制のプランで、3GB以上〜無制限の通信量を使った場合の料金は月7315円(税込、以下同)です。ここから各種割引を適用できると月4928円まで下がります。
一方の「eximoポイ活」は、基本料金自体は月1万615円でむしろ高くなります。ただし、終了日未定として実施されているキャンペーン期間中は、指定の決済方法での買い物が最大5000ポイントが還元されることになり、月5万円以上の買い物をするならば、1万615円 ー 5000円相当 = 実質6615円に。さらに各種割引を適用することで負担額は実質2728円まで下げることが可能です。
つまり、さまざまな条件をクリアできれば、「eximo」(3GB超)で月4928円から、「eximoポイ活」で実質月2728円となり、月2200円分をお得に運用できる可能性があるのです。
同様に、auの「使い放題MAX」(月4928円)→「auマネ活プラン+」(実質月3678円)で月1250円減、ソフトバンクの「メリハリ無制限」(月4928円)→「ペイトク無制限」(実質月3128円)で月1800円減…といった運用ができる可能性もあります。
ただし、こうした数値はあくまでも用意されている特典を最大限活かせた場合の理論値です。実際の条件は非常に複雑なため、ご自身の運用環境でどのくらいの価格で運用できるのかは、それぞれでチェックする必要があります。
一応どのような人に向いている選択肢かと整理しておくと、「複数人の家族を支えていて、日常的に家計をクレジットカードなどで出費する立場にある方が、大容量プランを駆使したい」ような場合に、検討すると恩恵を受けやすいでしょう。
ただし、筆者としては、計算がストレスになる場合は無理に選ばなくても良いとも思います。あまりに細かい条件を考えるのが面倒なので…。大前提として細かい条件のチェックや計算が苦ではない人が選ぶべきプランだと思っておきましょう。
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