【趣味カメラの世界 #13】
スウェーデンの名門「ハッセルブラッド」とのコラボで生まれた「OPPO(オッポ)」の「Find X8」。前回に引き続き、フォトグラファーの田中さんにその実力をスナップ撮影の視点から深掘りしていただきます。
監修・執筆:田中利幸(たなかとしゆき)|ファッション誌などでブツ撮りやポートレートを中心に活動するフォトグラファー。カメラ・ガジェット好きで自身で運営するブログ「Tanaka Blog」において、カメラやガジェットに関するちょっとマニアックなことを書いている
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薄くて軽量な本体に、「ハッセルブラッド」とコラボレーションした高性能カメラを搭載したOPPO「Find X8」。
スナップ撮影で実際に使用してみたところ、スナップシューターとしての優秀さに感動しました。今回はポートレート撮影を通じて、本機のさらなる魅力に迫ります。
■「Hasselbladポートレートモード」で楽しむ、一眼レフ級の自然で美しいモデル撮影
ポートレートモードは、ソフトウェアによって背景をぼかし、一眼レフカメラで撮影したような浅い被写界深度を再現する機能です。そのため、正直なところ最初はあまり期待していませんでした。
しかし、実際に使ってみると、その自然さに驚かされました。まるで大口径レンズで撮影したかのような背景のボケ味。そして、モデルのエッジ処理も非常に滑らかで、ほとんど違和感を感じません。
OPPO「Find X8」のカメラには可変絞りは搭載されていませんが、ポートレートモードではF値を設定することでボケ具合を調整できます。この機能は非常に実用的で、期待以上に自然なボケ感を再現してくれます。
自然なボケ表現に加え、絞り値を自由に調整できることで、一眼レフカメラで撮影しているかのような感覚でポートレート撮影を楽しむことができます。
【次ページ】OPPO「Find X8」のポートレートの実力をチェック!▶
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