標準域で周囲を入れながら撮影。遊具とその背後の背景でボケ具合が異なり、とても自然な雰囲気が表現されていて感心しました。
中望遠で撮影した王道のポートレート。こちらもボケ味の自然さに驚かされました。
また、レンズ交換の手間が不要で、さまざまな画角を簡単に使い分けられるのは、スマホならではの大きなメリットだと感じます。
背景をぼかしてくれる一方で、手前の被写体はそのまま残ることがあり、シチュエーションによっては不自然なボケになる場合もあります。
この写真では、モデルの右手のうち、手のひらだけがボケてしまい、不自然な印象を受けました。
この写真も、背景のボケ具合が中望遠レンズで撮影したような浅い被写界深度の雰囲気をよく再現しており、素晴らしい仕上がりです。ただ、欲を言えば、モデル手前にある緑色の柵もボケてほしかったところ。
…と、気になる部分はあるものの、全体的には満足のいく自然なボケ具合で撮影できました。
■AIや美肌機能をフル活用して、その効果を試してみた
「OPPO Find X8」は、AI機能も充実。今回はカメラ機能を中心に注目し、簡単にご紹介します。
写り込んでしまった不要なものをなぞるだけで、「AI消しゴム」が自然になじむように消してくれます。小さく写り込んだ自動車も、かなり正確にトレースして処理できるため、その性能は非常に優れています。
肌をきれいにしてくれる「ビューティー機能」は、効果の強さを0から100まで自由に設定できます。
美肌効果を最大にした100に設定すると、「いかにも修正しました」という印象になってしまいます。
一方、0に設定してもわずかに効果があるようで、個人的にはそれでも十分美肌に感じられました。
■ スマホの機動性を活かした「ノーマルカメラ」でサクッと撮れる“街ブラ撮影”が楽しい!
ポートレートモードのボケ具合には最初こそ感心したものの、ボケの作り方について気になる点もいくつか見受けられました。
ポートレートモード自体も悪くはありませんが、前回の記事でも触れたとおり、高性能なカメラと軽量コンパクトな本体を活かして、散歩しながらの撮影が「OPPO Find X8」には非常にマッチしていると感じました。
そこで、最後に街なかで撮影したポートレートの作例を一気にご紹介します。
これらの写真は「ノーマルモード」を使って撮影しました。「OPPO Find X8」は軽量で持ち運びがしやすく、歩きながら気軽に撮影場所を探すのに最適です。
今回はポートレートモードをあえて使わず、構図に工夫を凝らし、自然な奥行き感と雰囲気を引き出すことを意識しました。背景のディテールを活かしながら、モデルとのバランスを丁寧に調整して撮影しています。
スマホならではの手軽さを最大限に活かし、さまざまなシチュエーションで撮影を楽しむことができました。
■街歩きがもっと好きになる! ポートレートで彩るOPPO「Find X8」の軽快シティライフ
今回の撮影を通して感じたのは、OPPO「Find X8」がスマホカメラとして驚くほど多機能でありながら、スナップ撮影に必要な“手軽さ”をしっかり備えている点です。
ポートレートモードの自然なボケや、絞り値を調整できる柔軟性、一眼レフに迫る撮影体験も十分魅力的ですが、それ以上に“歩きながら気軽に撮れる”というスマホの特性を最大限に活かした使用感が秀逸でした。
軽量なボディだからこそ、日常の中での発見やひらめきをそのまま写真に収められる…これこそ、カメラ単体ではなくスマホカメラだからこそ味わえる楽しみだと再認識しました。
スナップシューターとしても、本格的なポートレート撮影でも頼れる相棒になりそうな一台です。
>> 趣味カメラの世界
<取材・文/田中利幸 モデル/田淵瑚都(@tako_ism) 取材協力/OPPO>
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