■具体的なアイテム例をチェック
それでは、具体的に集合住宅の防犯対策で使えそうなアイテムの例をチェックしていきましょう。(※アイテムの選定は筆者によるものです)
1. 窓に設置する補助錠
窓に補助錠をつけることで、侵入にかかる時間が長くなるため、侵入されるリスクを少し下げられる可能性があります。こちらは一軒家編でも紹介した通り、ネジ留め式の補助錠は力づくで開いてしまうことがあるので、突起が出て引っ掛けるタイプの方がベターです。

▲画像はプラセスの「LEGLOCK(レグロック)」(画像出典:プラセス プレスリリース)
>> 手軽に設置、効果は強力!両面テープで付けられる二重ロック「LEGLOCK」で防犯対策
2. 玄関を二重ロックにするアイテム
玄関に後付けできる補助錠があると、玄関からの侵入リスクを低減できます。特に在宅時の侵入を予防する意味では、ドアの内側に設置するタイプの補助錠を検討してみましょう。
また、スマートロックの類を設置すれば、玄関をオートロック化して、鍵のかけ忘れを防止する効果もあるかもしれません。ただし、製品と鍵の形状がマッチしないと設置できないことも多いので、その点は要確認です。

▲画像はサムターンに設置するスマートロック「SADIOT LOCK」。2022年に後継機の「SADIOT LOCK2」が発売されているので、検討時にはそちらをチェック
>> サムターンに後付けでオートロック化!オプションでスマートキーにもできるぞ!
3. 窓などに設置する防犯アラーム
窓やドアの開閉や衝撃を感知してアラームを鳴らすデバイスがあることで、狙われにくくなるとともに、万が一の侵入窃盗を犯行時に撃退できる可能性も。防犯視点では、センサーで開閉を知らせるだけの製品ではなく、音がなるグッズも要チェックです。

▲例として「〈アイシン〉大音量130dB 窓&ドア用防犯アラーム」(画像出典:東栄 プレスリリース)。電源をオンにした状態で、窓などの設置箇所に開閉や振動があると、130dBの大音量でアラームが鳴る
4. 鍵の複製を予防するシール
玄関の鍵に書いてある番号を盗み見られないように、それを覆うためのシールが販売されています。合鍵を作成されないための予防に。

▲サンワサプライ「鍵のナンバーキーパーセキュリティシール(1シート・5枚入り)『SL-5H-5』」。メーカー名と鍵番号を隠せる
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「防犯意識」とひと言で表現するのは簡単ですが、具体的には、前後編で解説したような前提知識を踏まえたうえで、基本的な防犯対策を行なっていくことが大切になるでしょう。一戸建て・集合住宅ともに、自身のコントロールできる範囲で、可能な対策を心がけてみてはいかがでしょうか。
<取材・文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
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