富士フイルム渾身の最新防振双眼鏡「テクノスタビ TS-L」登場で注目される“機能するデザイン”の秘密

富士フイルムの光学製品と言えばデジタルカメラの「Xシリーズ」、インスタントカメラの「チェキ」が筆頭だが、同じ光学の伝統を継ぐ製品に双眼鏡がある。その歴史は1947年の第一号機発売に端を発し、天体用双眼鏡においては、1987年以降15個もの新彗星発見に寄与している。

昨今、本格双眼鏡の多くが防振機能を持つが、富士フイルムが初の防振双眼鏡「テクノスタビ」を発売したのは今から約25年前に遡る。防振メカを双眼鏡本体に収めることがまだ困難な時代ゆえ、大型にして高価となり、主用途は漁船、山岳・海難警護などにまつわる観測・監視業務だった。つまりはプロユース。

その「テクノスタビ」の現行ラインに加わった2025年の新顔が「 TS-L」である。

▲テクノスタビの現行ラインナップ。12時位置から時計回りに、「TS-X 1440」(オープン価格/税込実勢17万8200円前後)、「TS12×28WP」(同8万8000円前後)、そして倍率の異なる「TS-L」の2機種

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