珍品・レア物が満載!「昭和トイ&キャラクター」の魅力とは

▲日本では1980年にツクダ・オリジナルから登場、時代を象徴するブームとなった「ルービックキューブ」。その攻略本から派生したのが、このレコード『天才ヘキサヘドロン』。インナーには本の紹介とともにガチの攻略法を掲載。まさに“人気者”の寅さん、角栄、馬場も登場し、後のアーケードゲーム『ごんべぇのあいむそ~り~』にも通じるものが?

 

▲トミーの水遊びゼンマイ玩具がテーマのレコード2枚(裏面)。「スイスイかっぱ河太郎」の『かっぱ音頭』と、『いたずらビーバーのんちゃん』。オモチャ屋さん店頭のビニールプールによく浮かべてありましたよネ

DJフクタケ「今年で50周年の『リカちゃん』は時代ごとに設定も違うし、CMソングもいろいろあるんですよ。中古レコード屋でも案外よく見ます。同じタカラの『変身サイボーグ』や『ミクロマン』のレコードが出たのも、先に『リカちゃん』の実績があったからじゃないかと」

▲リカちゃんのレコード3種。右上の『春はウキウキ』は、ローラースケートにウォークマンというアーリー80'sの最先端スタイル! さすがファッションリーダーです。下の『リカちゃん音頭』は、「あんまん にくまん サラリーマン」といったカワイイ歌に日本舞踊市山流の家元が振り付けた音頭ガイド付き

■'80年代を彩るビデオゲームの想い出

1978年にゲームセンターでタイトー『スペースインベーダー』が大ヒットし、FL管や液晶の電子ゲーム、家庭用テレビゲーム機も次々に登場。'80年代はビデオゲームの黎明期かつ黄金時代となりました。その中でも金字塔と言えるのが1983年、任天堂「ファミリーコンピューター」の登場でしょう。この頃に子供時代を過ごした30~40代なら、ファミコンにはきっと何かしら想い出があるのでは。

DJフクタケ「ファミコン・ブームとバブル時代は重なっていて、当時は広告費もかけられたから、小さなメーカーのゲームもよくCMを打ってましたよね。だから『トイキャラポップ・コレクション/Vol.3 ビデオゲーム編』に収録したような、ゲームのCMタイアップ曲やイメージソングもけっこう出てるんです。マリオやドラクエみたいな有名タイトルならレコードもまだまだいっぱいありますよ」

▲上はピーチ姫を和名(?)に読み替えた『うわさのモモコ』。左下はなぜか女子プロレスラーのマキ上田が歌った『インベーダーWALK/あいつはインベーダー』。右下『レベルUP! ときめいて/花のチャイクエ音頭』は、磯野貴理子がセンターのアイドルグループをフィーチャーしたナムコのファミコンRPG『ラサール石井のチャイルズクエスト』 のテーマソング

 

▲上は鴻上尚史『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』。“はるとHPが回復する”というマル鴻シール付き。当時担当していたオールナイトニッポンのリスナーに呼びかけてコスプレ撮影した即席ジャケ写真は、地味にビートルズ『サージェント・ペパーズ~』のパロディ…というのも味。下2枚の『マーチ・ドラゴンクエスト』『運動会用ポップス ドラゴンクエストIII(ファンファーレ)』は学校行事等での使用が想定されたレコード

フクタケ氏のコレクションはレコードだけに留まらず、関連する様々な物品もコツコツ蒐集しています。トイキャラポップの元ネタも数ある中で、今回はビデオゲーム関連のアイテムを披露してもらいました。ポップさと適度なユルさがたまりません!

▲左はナムコの『パックマン』をモチーフにした二つ折りハンディフォン。右は、お金を手に乗せて飛ばすとパックン!しちゃうトミーの「パックマン」貯金箱。実はこちらが元祖という話も? どちらも海外発売モノです

▲ナムコファン垂涎! 『ディグダグ』のカワイイ敵キャラ「プーカァ」のビニール風船人形。アーケード版発売当時、ナムコ直営のゲームセンター「プレイシティ・キャロット」などで景品として出回ったシロモノ

▲これまた海外モノ。左はお馴染み『ドンキーコング』のぬいぐるみ。お腹のタルの刺繍がポイント。右は『Qバート』の貯金箱。ルービックキューブの影響を感じさせるカラフルな階段上のステージを謎の生物がピョンピョン跳ね回るゲームでした

■1枚のレコードにパッケージされたトイキャラの魅力

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