■「ミノタケ家電」って……?
安蔵:ITサービス事業などを展開するエスキュービズムが「ミノタケ家電」と名付けた低価格家電を発売しました。
奈津子:私が毎週出演しているFM東京『Skyrocket Company』の「家電で快適! 生活向上委員会」コーナーで、同社の「らくっく」という、スープも作れる真空ジュースミキサーを紹介したことがあります。
安蔵:ほかにも水耕栽培キットなどを販売していましたが、今回はより“裾野”にフォーカスし、低価格エントリーモデルから再出発するそうです。
奈津子:「ミノタケ家電」という造語を作り自称している点がユニークですよね。対語としてあるのは「フンパツ家電」だそうです。私も現在独身ですし、ファミリー向けではない家電に積極的に取り組んでいるメーカーはとても興味深く見ています。ドウシシャや、アイリスオーヤマ、山善などともまた違った、少し異色の存在だと思っています。
安蔵:子供部屋やデスクの上などを掃除できるロボット掃除機、今さらにも思えますが、実は語学学習などでニーズの多いCDプレーヤーなど、大手メーカーにはないラインアップは一定数売れそうですね。
奈津子:製品へのコストを抑えながら唯一無二の存在になっていくため、設計や機能以外にも「カラーにこだわりぬく」ことを意識したと社長は話していました。確かにロボット掃除機も炊飯器もカラーが割と大胆でスタイリッシュでした。でも個人的には製品の素材にももう少しこだわってくれたら、重要な「色味」がさらに映えそうだなと感じました。
安蔵:らくっくや水耕栽培キットは半歩から一歩先を走ってしまったため、販売に苦戦したとのこと。そういう意味では、メーカーとしてもこれらの製品が“ミノタケ家電”のようですね。ただ、今後の展開にも大いに期待できそうです。
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(取材・文/安蔵靖志 奈津子)
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。近著は「予算10万円以内! 本気で原音を楽しむハイレゾオーディオ」(秀和システム)。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。
ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」