家電女優・奈津子×安蔵靖志の最新家電レポ13選【2017年9月:後編】

【SELECT.08】シャープの大型冷蔵庫が「どっちもドア」と「AIoT」を採用!

安蔵前回、AIoT(人工知能とIoT=インターネット家電を組み合わせたもの)に対応するシャープの「ヘルシオ ホットクック」を紹介しましたが、AIoT家電のラインアップとして冷蔵庫の「メガフリーザー」も登場しました。

▲シャープが2017年10月に発売する、電動どっちもドア、電動フレンチドア採用の「メガフリーザー」最新モデル。左の「SJ-GX55D」が10月26日発売で、実勢価格は36万8000円。右の「SJ-WX55D」が10月19日発売で、実勢価格は35万8000円。どちらも総庫内容量551Lの大容量モデルだ

奈津子メガフリーザーは冷凍庫が大きくて整理しやすいのが魅力なんですが、左右のどちらからも開く「どっちもドア」にも初めて対応したんですね。

安蔵そうなんです。しかもタッチするだけで開く「電動どっちもドア」を採用しました。総庫内容量501L、551Lの大型冷蔵庫なのに、冷蔵室が1枚扉になっているのはなかなか圧巻ですよ。

▲冷凍食品などを細かく整理しやすい「4切(しき)り名人」など、冷凍室がかなり充実しているのがメガフリーザーの特徴だ

奈津子電動アシスト機能は調理中のユーザーや、高齢者にとって本当に便利だと思います。停電時や、普通に開けたいときのために取っ手も付いているので安心ですね。前面のガラスパネルも、1枚扉なので洗練されていて美しいです。

安蔵さらに音声で献立相談などができるシャープ独自の「COCORO KITCHEN(ココロキッチン)」にも対応しています。

▲扉に液晶ディスプレイを搭載しており、音声で献立相談などができる

奈津子献立のサポートは近未来的で確かに便利なんですが、献立の提案は1つだけでなくて最低でも2つか3つほどしてほしいなと思いました。

安蔵言われてみれば、1品だけ提案されても、じゃあ副菜は? 汁物は?ってなりますね。

奈津子私は「クラシル」や「クックパッド」などのレシピサイトを見て、たくさんの献立の中からパパッと選べる感覚が好きなので、ココロキッチンにもどんどんそうなってほしいですね。

【SELECT.09】白物家電は「家具の一部」になる?

安蔵シャープはAIoT対応の冷蔵庫だけでなく、洗濯機の最新モデルも発表しました。最近はパナソニックの「Cuble」シリーズを筆頭にデザイン性を高めたモデルが増えていますが、斜めドラム式、縦型ともにハーフミラーパネルを採用して一気におしゃれになりましたね。

▲シャープが2017年11月9日に発売する斜めドラム式洗濯乾燥機「ES-P110」(写真左、実勢価格32万8000円)と、10月19日に発売する縦型洗濯乾燥機「ES-PU11B」(写真右、同21万8000円)

奈津子「サニタリーファニチャー(洗面所の家具)」のような洗濯機を目指し、「とにかく量販店で目立つように」という作戦意図もあったそうです。前回紹介したバルミューダの寺尾社長が「キッチンから浮かない調理家電を作る」という意識で開発しているのと共通していると感じました。

▲ハーフミラー加工の前面パネルを施したES-P110は、洗濯容量11kg、乾燥容量6kgを実現している

▲ES-PU11Bも洗濯11kg/乾燥6kgの容量を実現。こちらには洗濯物の予洗いに便利な「超音波ウォッシャー」が付属しており、フタの奥に格納して充電できるようになっている

安蔵パナソニックの「Cuble」は洗濯性能はそのままながら、乾燥機能は省エネ性の高い「ヒートポンプ方式」ではなく「ヒーター方式」を採用しており、そこに“割り切り”が見られます。しかしシャープは最上位モデルを一気にスタイリッシュに持っていきましたね。

奈津子実際、機能を割り切ってもデザイン性に振り切ったCubleもヒットしましたし、今後このような“空間×道具”のマッチングが重要視された傾向の家電がますます増えるような気がします。

安蔵デザイン性を追求することで、操作性も大きく変わってきていますね。

奈津子個人的には大きくて光る「ナビタッチパネル」が好きです。自分自身、完全な“スマホ世代”なので、ボタンを押すよりも親しみがあって使いやすく感じます。電源オフの状態では何も表示されていないのに、オンのなると操作に必要なボタンだけが表示される点もいいです。

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