【SELECT.08】シャープの大型冷蔵庫が「どっちもドア」と「AIoT」を採用!
安蔵:前回、AIoT(人工知能とIoT=インターネット家電を組み合わせたもの)に対応するシャープの「ヘルシオ ホットクック」を紹介しましたが、AIoT家電のラインアップとして冷蔵庫の「メガフリーザー」も登場しました。
奈津子:メガフリーザーは冷凍庫が大きくて整理しやすいのが魅力なんですが、左右のどちらからも開く「どっちもドア」にも初めて対応したんですね。
安蔵:そうなんです。しかもタッチするだけで開く「電動どっちもドア」を採用しました。総庫内容量501L、551Lの大型冷蔵庫なのに、冷蔵室が1枚扉になっているのはなかなか圧巻ですよ。
奈津子:電動アシスト機能は調理中のユーザーや、高齢者にとって本当に便利だと思います。停電時や、普通に開けたいときのために取っ手も付いているので安心ですね。前面のガラスパネルも、1枚扉なので洗練されていて美しいです。
安蔵:さらに音声で献立相談などができるシャープ独自の「COCORO KITCHEN(ココロキッチン)」にも対応しています。
奈津子:献立のサポートは近未来的で確かに便利なんですが、献立の提案は1つだけでなくて最低でも2つか3つほどしてほしいなと思いました。
安蔵:言われてみれば、1品だけ提案されても、じゃあ副菜は? 汁物は?ってなりますね。
奈津子:私は「クラシル」や「クックパッド」などのレシピサイトを見て、たくさんの献立の中からパパッと選べる感覚が好きなので、ココロキッチンにもどんどんそうなってほしいですね。
【SELECT.09】白物家電は「家具の一部」になる?
安蔵:シャープはAIoT対応の冷蔵庫だけでなく、洗濯機の最新モデルも発表しました。最近はパナソニックの「Cuble」シリーズを筆頭にデザイン性を高めたモデルが増えていますが、斜めドラム式、縦型ともにハーフミラーパネルを採用して一気におしゃれになりましたね。
奈津子:「サニタリーファニチャー(洗面所の家具)」のような洗濯機を目指し、「とにかく量販店で目立つように」という作戦意図もあったそうです。前回紹介したバルミューダの寺尾社長が「キッチンから浮かない調理家電を作る」という意識で開発しているのと共通していると感じました。
安蔵:パナソニックの「Cuble」は洗濯性能はそのままながら、乾燥機能は省エネ性の高い「ヒートポンプ方式」ではなく「ヒーター方式」を採用しており、そこに“割り切り”が見られます。しかしシャープは最上位モデルを一気にスタイリッシュに持っていきましたね。
奈津子:実際、機能を割り切ってもデザイン性に振り切ったCubleもヒットしましたし、今後このような“空間×道具”のマッチングが重要視された傾向の家電がますます増えるような気がします。
安蔵:デザイン性を追求することで、操作性も大きく変わってきていますね。
奈津子:個人的には大きくて光る「ナビタッチパネル」が好きです。自分自身、完全な“スマホ世代”なので、ボタンを押すよりも親しみがあって使いやすく感じます。電源オフの状態では何も表示されていないのに、オンのなると操作に必要なボタンだけが表示される点もいいです。