■ロボットの“正解”はPepper? ロボホン? Xperia Hello!……?
安蔵:ソニーモバイルコミュニケーションズから、ソフトバンクの「Pepper」、シャープの「ロボホン」などに続く注目のコミュニケーションロボット、「Xperia Hello!」が登場しました。体を左右に回転させたり、首をかしげたりする動作がかわいらしいですが、Pepperやロボホンに比べて作りはシンプルです。
奈津子:シャンパンシルバーとブラックのシンプルなカラーリングと丸みを帯びたフォルムは愛着がわきやすそう。音声だけでなく、スマホサイズのパネルでいろいろな情報をお知らせしてくれる点が分かりやすく、スマホが持てない小さな子供でも使えるのは◎ですね。
安蔵:Pepperは前面に大きなディスプレイを搭載していますが、ロボホンは背中に小型ディスプレイを搭載しているため、ディスプレイをコミュニケーションに積極的に使うという感じではありません。そういう意味では、サイズは小さいですけど使い方はPepperに近いのかもしれませんね。
奈津子:コミュニケーション機能ではLINE、Skype、本体にあるビデオ伝言機能などが使えますし、画面を見ながらコミュニケーションが取れるので、お留守番をしている子供との連絡に便利そうです。
安蔵:リビングのどこかにいつも鎮座していて、いつでも家族とコミュニケーションできると考えれば悪くはないかもしれません。
奈津子:家の中にいる家族へメッセージを送れるのは確かに便利ですけど、スマホでのやりとりの楽チンさと比較すると、現状まだまだかなという気もしますね。
安蔵:そうですね。でも見まもり機能があって、外出先から家の中の様子を撮影することもできます。エンタテインメント寄りというよりは、セキュリティ寄りといった感じもあります。
奈津子:撮影するときには「撮影していいですか?」と確認して、家の中の人が「ダメ」とか「イヤ」とか言わなければ360度回転して部屋の写真を撮ってくれます。でも声かけに気付かなかったり、居眠りしてたりして拒否しなかったら、勝手に撮られちゃうんですよ。
安蔵:そういう状況は確かに考えられますね。
奈津子:便利ではあるものの、私は自宅ではかなりリラックスしているので、ちょっと怖い気もします。まあでも、小さな子供や高齢者のいる家庭では活躍するかもしれませんね。
安蔵:個人的には家庭用というより、会社の受付などの業務用として活躍しそうだと感じました。
奈津子:発表会場でも、受付用途を想定したデモが行われていましたね。
安蔵:ほかのロボットと違って可動部が少ないため故障も少なそうですし
奈津子:確かに家でのコミュニケーションのためだけに15万円はなかなか厳しいですけど、そういう用途ならピッタリですね。今後アプリが増えればいろいろな楽しみ方ができると思うので、そちらの進化も楽しみにしたいです。
(取材・文/安蔵靖志 奈津子)
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。近著は「予算10万円以内! 本気で原音を楽しむハイレゾオーディオ」(秀和システム)。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。
ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」