■置き引きを防止できるキングジムの「TRENE(トレネ)」
安蔵:前回トラッカールの置き忘れ防止・なくし物発見装置「トラッカール ピクセル」を紹介しましたが、キングジムからは「置き引き防止装置」の「TRENE(トレネ)」が登場しました。現在、クラウドファンディングサイトの「Makuake(マクアケ)」で支援者を募集しているところですが、一般販売価格は6800円になる予定だそうです。
奈津子:カフェなどでパソコンの上などに置いておくと、振動を検知したときにお知らせしてくれるというものですね。カフェやセミナー会場にいるときに、急な電話などで席を外さなければいけないときのために作られたそうです。
安蔵:トラッカールなどは「手元から離れたらお知らせしてくれる」といったものですが、トレネは手元から離れるのが前提というのがユニークですよね。
奈津子:確かに日常でこういう「ちょっとだけ大切なものから離れたいシーン」ってすごく多いので、この発想はナイスだと思います。平日は記者業務もしている私の双子の妹は、このトレネのニュースを見て早速「欲しい」と言っていました。ただお値段がちょっと高い! もう少し安くないと普及しなさそうな気がします……。
安蔵:5000円を切るくらいの価格になるといいですよね。
奈津子:センサーレベルをスマホで細かく設定できる点も便利ですが、トレネをゆっくり持ち上げたときはセンサーが反応しない場合がある点も注意が必要だなと思いました。
安蔵:内蔵しているのが「加速度センサー」なので、ゆっくりとした動きには弱いんですよね。個人的にはそれに加えて「バッテリー内蔵」というところが気になりました。
奈津子:トラッカールとは違って充電式ですが、バッテリー容量はそれほど大きくないはずなので、ノートパソコンとかですぐに充電できるんじゃないですか?
安蔵:バッテリーって放電しすぎた状態、いわゆる「過放電」になると二度と使えなくなることがあるんですよ。頻繁にトレネを使うような環境ならいいのですが、たまに使おうと思ったらバッテリーが過放電で二度と立ち上がらない……ということはBluetoothイヤホンなど、特に小容量のバッテリー内蔵機器であることなんですよね。バッテリー内蔵だから悪いというわけではないですが、乾電池タイプ、充電池タイプそれぞれに一長一短があるというわけです。
奈津子:そこは盲点でした。バッテリー容量が減りすぎなければいいわけですから、気を付けたいですね。