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■中国ハイセンスが“ワールドカップモデル”の4Kテレビを発売

安蔵:中国ハイセンスが4Kテレビ「World Cup Official TV」を発表しました。2018年にされる「FIFAワールドカップ・ロシア大会」のオフィシャルスポンサーということで、元サッカー日本代表選手のラモス瑠偉さんが登場しての発表会となりました。

▲ハイセンスが発表した“World Cup Official TV”。65V型の「HJ65N8000」の実勢価格は25万円前後

奈津子:「ULED TV」とうたっていますが、響きが独特ですよね。

安蔵:「Ultra LED」という意味のようですが、有機ELが「OLED」なのでちょっと紛らわしいですよね。

奈津子:360°こだわり抜いたというデザインはフレームレスでキワのキワまでパネルになっていて美しく、インテリアにこだわる方にはいいかもしれないですね。LEDバックライトをエリア別に駆動して映像の残像を抑える「スポーツモード」などを搭載しているということなので、スポーツ観戦は楽しそうですね。

▲サッカー観戦時の映像の美しさをアピールするラモス瑠偉さん。「『ボールの回転、なにげないパス、野球であればカーブがよくみえるので、過去の試合や振り返りにも最高の画面。こういうものを見て子供たちに勉強してほしい』とラモスさんは話していました」

安蔵:海外メーカーがなかなか入り込めない日本市場ですから、ワールドカップオフィシャルスポンサーという看板を引っさげても難しいかなと個人的には思います。ただ、この発表会の次の日に液晶テレビ「REGZA」シリーズなどを製造販売する東芝映像ソリューションの株式の約95%をハイセンスに譲渡、つまりハイセンス傘下に入ることが発表されました。

奈津子:それによってどう変わっていくんですか?

安蔵:ハイセンスのグローバルの事業展開に東芝の映像機器事業と東芝ブランドが組み込まれていくということですね。東芝のREGZAシリーズなどは今後も続いていくということなので安心です。というより、ハイセンスはグローバル展開に向けて東芝のブランド力を手に入れ、東芝はグローバルに版図を広げるハイセンスの調達力によってより製品開発がしやすくなる。つまりウィン・ウィンの関係になると思います。

奈津子:家電事業は中国のマイディアグループ(美的集団)傘下になり、映像事業はハイセンス傘下になるということですね。

安蔵:そうですね。まあでも東芝ブランドが生き残っていく上では正しい選択だったのではないかと思います。家電事業の方はまだマイディアグループとのシナジーがあまり見えていませんが、今後の展開には大いに期待できると思いますよ。

奈津子:ラモスさんは「子供はもっと親孝行をするべき」ということと「ハングリー精神の大切さ」について話されていました。また、「来たるべきチャンスに備えて心と体を鍛えておくことが大切」、「一生懸命は中学生が使う言葉で、プロが努力するのは当たり前」という言葉が、タレントの奈津子としてはとても印象的でした。

【次ページ】ランドロイドは2018年度後半まで発売延期……!

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