完成度を極めたスマホの大本命モデル12選【2017傑作品 GP AWARD】

■10周年を機に実現した新たな“ユーザビリティ”

アップル
「iPhone X 64GB」(12 万1824円)
「iPhone X 256GB」(14万0184円)

 

従来のホームボタンを省き、画面を見るだけでロック解除される「Face ID」を採用。解像度2436×1125ピクセル、5.8インチの有機ELディスプレイを搭載する。デュアルカメラは、光学式手ブレ補正機構を備え、鮮明な映像が得られる

 

■書き心地にこだわったメモ帳のようなスマホ

Galaxy
「Galaxy Note8」(au:11万8800円、ドコモ:12万6360円)

2960×1440ドット、6.3インチの有機ELディスプレイを採用。独自のタッチペン「Sペン」で、滑らかな書き心地を実現した。光学手ブレ補正を備えたデュアルカメラも搭載。F値1.7の明るいレンズで、暗い場所でも鮮明な写真が撮影可能だ。

 

■ライカのレンズを搭載し味のある写真が撮れる!

ファーウェイ
「P10」(6万5664円)

1920×1080ドット、5.1インチのディスプレイを採用。LEICAダブルレンズカメラを装備し、4 種類の高速フォーカスと光学式手ブレ補正が撮影をサポートしてくれる。機械学習と高速プロセッサにより、利用頻度の高いアプリを素早く使える。

 

■暗い場所でも明るい写真が撮れる

Galaxy
「Galaxy S8」(au:7万7760円、ドコモ:9万3960円)

2960×1440ドット、5.8インチの有機ELディスプレイを採用。1220万画素/ F値1.7のメインカメラは、電子と光学の手ブレ補正機能により、暗い場所でも明るく鮮明な写真が撮れる。指紋認証に加え、虹彩認証などでセキュリティ性を高めた。

 

■全面をガラスで覆ったスタイリッシュモデル

ファーウェイ
「P10 lite」(2万8000円前後)

5.2インチのフルHDディスプレイを搭載。前面・背面ともに2.5D曲線ガラスで覆うスタイリッシュなモデルだ。背面には指紋センサーを搭載しており、ワンタッチでロックを解除できる。充電10分で2時間の動画再生を可能にする高速充電に対応。

 

■毎日話しかけてくれるパートナー的な存在

シャープ
「AQUOS R」(au:8万6400円、ドコモ:8万9424円)

フルHDの約1.8倍の解像度を誇る、5.3インチのIGZO液晶を搭載。人工知能「エモパー」に話しかけると音声認識し、天気やニュースを教えてくれる機能も魅力だ。メインカメラは約2260万画素で、光学/電子手ブレ補正で鮮明な映像が残せる。

 

■被写体の動きを検知し自動で撮影してくれる

ソニーモバイル
「Xperia XZ1」(au:9万720円、ドコモ:8万6184円、ソフトバンク:9万3120円)

1920×1080ドット、約5.2インチのHDR対応ディスプレイを採用。アウトカメラは約1920 万画素で、被写体の動きや笑顔を検知して自動で撮影する機能のほか、被写体を3Dデータとしてスキャンできる機能を備える。

 

■強力なチップセットの内臓でARもVRもお任せ!

ASUS
「ZenFone AR」(8万3000円)

ディスプレイは5.7インチの有機EL仕様。Google社が開発したAR(拡張現実)のプラットフォームに対応し、多彩なコンテンツを楽しめる。電子と光学式の手ブレ補正に対応した2300万画素のメインカメラも搭載。ハイレゾ音源の再生も可能だ。

 

■アーティスティックな写真が撮れる

モトローラ
「Moto X4」(5万8104円)

1920×1080ドット、5.2インチのディスプレイを採用。背面には標準画角と広角120度のデュアルカメラを備え、背景をボカしたアーティスティックな写真が撮影可能だ。IP68相当の防水・防塵性を誇り、画面は高強度なゴリラガラス仕様。

 

■ハイレゾ音源の再生などAV機能が充実!

LGエレクトロニクス
「V30+」(au:8万8560円)

6.0インチ(2880×1440ピクセル)の有機ELディスプレイを採用。384kHz/32bitまでのハイレゾ音源を再生できる。F値1.6で約1650万画素のカメラと、120度の広角カメラを背面に配置。防水性と防塵性も備えている。

 

■タフな環境にも耐えるMILスペック準拠モデル

京セラ
「TORQUE G03」(au:7万9920円)

ディスプレイは4.6インチのHD仕様。“MILスペック”の準拠に加え、耐海水や耐荷重試験、高さ1.8mからの落下検査をもパスしたタフ仕様だ。バイクなどの速度や移動距離、高度や経過時間などのデータを取得し、映像にデータを表示しながら撮影できる。

 

■複数のアプリを使いやすい2画面液晶搭載モデル

ZTE
「M Z-01」※2018年1月以降発売

5.2インチのフルHDディスプレイを2枚装備。画面を広げてタブレットのように使ったり、別のアプリを表示させたりと、多彩な使い方が可能だ。明るいレンズや、2030 万画素と精細なメインカメラを内蔵する。重さは約230g

 

【識者の目_ケータイジャーナリスト・石川 温さん】
3つのブレイクスルーを達成!

この数年、やや退屈だったスマートフォンだが、2017年は大きくブレイクスルーしたように思う。

その要素は3つある。ひとつは「フレームレス」。有機ELディスプレイ採用モデルが相次ぐと同時に、フレームの極端に細いスマホが市場を席巻。まるで画面だけを持っているような感覚になるモデルも増えてきた。フレームレス化と合わせて大画面化も進んだ。今では6インチクラスで、16対9といった縦横比率もトレンドになってきている。

ふたつ目は「デュアルカメラ」。もはや背面に2基のカメラを載せるのが当たり前になった。背景をボカした撮影を可能にするなど、スマホ搭載カメラの画質は向上し続けている。

最後が「AI対応」だ。機械学習を顔認証、撮影画質の向上、写真の分類などに応用。そういったAIの対応をより強化するため、アップルやファーウェイなどは、AI対応のチップセットを自社で開発。続々と新端末に搭載してきた。

フレームレスでボディのほとんどが画面となってしまうと、これまで以上にデザイン面での差別化が困難になってくる。今後は外見よりも“中身”、つまりAIによる「賢さ」を売りにするメーカーが出てきそうだ。

●石川温さん
『日経TRENDY』(日経BP 社)に編集記者として従事した後、ケータイジャーナリストとして独立。現在はテレビ、Webサイト、雑誌などのさまざまなメディアで活躍

 

本記事の内容はGoodsPress1月号18-19ページに掲載されています

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(取材・文/河原塚 英信)

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