【識者の目_ランナーズパルス編集長・南井正弘さん】
ユーザーが欲しいものを吟味した2017年
「エアジョーダンやエアマックスを始めとする復刻モデルはナイキ、高価格帯はウルトラブーストやNMDを筆頭にアディダスが高いシェアを占める、という構図は大きく変わっていないものの、そのほとんどが即完売するわけではなくなった2017年。2015年や2016年と比較するとユーザーがより吟味してスニーカーを購入するようになったと思います。
その中で特に目立っていると思うスニーカーのひとつがコンバースのオールスター100周年記念モデル。オリジナルのデザインをベースに、フォームを内包することでフィット感が向上したアッパー、耐久性とグリップ性に優れたアウトソールを組み合わせることで、従来と比較して快適性が数ランク向上しています。これまでもオリジ
ナルをスペックアップさせたバージョンは各ブランドから発表されてきましたが、歴代でも屈指の出来栄えの良さを感じました。
また、オートマチックでフィッティングが調整されるナイキのハイパーアダプトが市販されたのも大きなニュース。8万円台という現在の価格設定では一般ユーザーにまで広まることは難しいですが、量産効果で2万円~3万円程度のプライスになったら、飛躍的にマーケットが拡大するでしょう」
●南井正弘さん
リーボックジャパンに10年勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツギアに関した記事を扱うウェブ媒体「Runners Pulse」の編集長を務める。
本記事の内容はGoodsPress1月号44-45ページに掲載されています
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