【識者の目_家電王・中村 剛さん】
バルミューダが大きな存在感を示し選択肢の幅がさらに広がった
炊飯器は、炊飯機能そのものはすでに成熟されています。周囲の断熱性を高めたり、人感センサーを搭載したりと、各社とも細かいチューニングを行っているのが現状です。そんな市場に一石を投じたのがバルミューダ。“蒸す”というコンセプトは新鮮でした。“ごはんは脇役”と考え、合わせて食べると美味しい「BALMUDA The Curry」というソースを出したのも印象的。炊飯器の選択肢がさらに広がりました。
電子レンジでいえば、同じくバルミューダが発売したモデルも話題に。最低限の機能に絞り、オシャレなデザインを採用しています。デパートやコンビニで買った惣菜を温めて食べる「中食」には、バルミューダのようなシンプルな1台で十分なのではないかと思います。“シンプル イズ ベスト”な傾向は、シャープの新作ヘルシオグリエレンジにも見られます。多機能化とは異なるこうした流れは、今年の電子レンジを象徴するトピックスといえるでしょう。
最後に冷蔵庫は近年の間取りの変化に伴って、各社とも上位機の扉にはミラーデザインを採用。見た目重視のモデルが増えました。パノラマオープン構造のアクアも、カッコいい冷蔵庫が欲しいというニーズに応えるものだと思いますね。
●家電王・中村 剛さん
『TVチャンピオン』の家電通選手権で王者に輝く。Facebook『くらしのラボ』(ja-jp.facebook.com/LifestyleLaboratoryTEPCO/ )にて家電の使い方などを提案中
本記事の内容はGoodsPress1月号48-49ページに掲載されています
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