【識者の目_Mogura VR・久保田 瞬(すんくぼ)さん】
2017年は “改良の年” としてお手頃なモデルが急速に増加!
「VR元年」と呼ばれた昨年は、プレイステーションVRなどのさまざまなデバイスが登場した。それから1年が経った今年は、ズバリ! 「改良の年」。VRがより手軽なものへと進化したのだ。
顕著なのは値下げだ。PC向けのOculus Riftは10万円以上したコントローラーとのセットを、夏から5万円で販売。同じくPC向けのHTC Viveも2万円の値下げを行って8万円超となっている。
また、VRを体験する際の煩わしさが、徐々に減りつつある。HTC Viveはヘッドホン一体型のオーディオストラップを発売し、装着感を劇的に向上させた。また、マイクロソフトが展開し、エイサーやHPなどのPCメーカー各社が発売したPC向けのMixed Realityヘッドセット(MRヘッドセット)は、外部のセンサーが不要で、PCにケーブルを挿すだけでハイエンドなVR体験を可能としている。
来年は、普及をさらに加速するような安価で高性能で使いやすい一体型VRヘッドセットが複数登場しそう。Oculusは199ドルのOculus Goを早期に市場投入する。今後さらにハードルが下がっていくVR。コンテンツも充実が予想され、引き続き注目していきたい。
●久保田 瞬(すんくぼ)さん
中央省庁、ベンチャー企業の勤務を経て、VR/AR/MR 専門メディア「Mogura VR」(www.moguravr.com)の編集長に就く。元ネトゲ廃人
本記事の内容はGoodsPress1月号26-27ページに掲載されています
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(文/河原塚 英信 写真/松山勇樹)