【識者の目_AVライター 折原一也さん】
ホームオーディオの分野では、Bluetoothスピーカーなどの低価格モデルが急増しているが、クオリティが高いのは従来からあるオーディオメーカーの製品。それは「音作りに差が出るから」とAVライターの折原さんは指摘する。
「以前より幅広いメーカーから製品が登場していますが、やはり音質で納得できるのは、伝統のあるオーディオメーカー製のモデルですね。単にパーツを組み合わせるだけでなく、音質に対する思想や細かなチューニングがあってこそ、いい音だと感じられるもの。その辺のノウハウは簡単には真似できません」
2014年に復活したテクニクスも、こうした音作りに対する思想を感じさせる製品を展開。中でもターンテーブルの名機と呼ばれた「SL-1200」シリーズの新作「SL-1200GR」は、音質と価格のバランスが優れた注目モデルだ。
「伝統のダイレクトドライブ技術を受け継ぎつつ価格を抑え、幅広いユーザーに満足してもらえる製品になっています。『テクニクスでDJプレイを』という人にもお勧めできます」
レコードが持つ普遍的な魅力を最新技術でより多くの人に届ける。「SL-1200GR」はそんな想いが込められたオーディオ製品ともいえるだろう。
●折原一也さん
PC系の出版社勤務を経て独立。現在はオーディオ・ビジュアル関連を中心に、PCなどデジタル機器全般についてさまざまな媒体で執筆やレビューを行っている。音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務める
本記事の内容はGoodsPress2・3月合併号32-33ページに掲載されています
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(取材・文/高橋 智 写真/湯浅立志<Y2>)