【識者の目_カメラマン 大浦タケシさん】
カメラとして特筆するような技術的革新や、カメラの価値観のブレークスルー。プロや写真愛好家からの熱烈な支持や、カメラとしての話題性。いつの時代も殿堂入りするようなカメラたちは、こういった要素を持ち合わせている。だからこそ、カメラ史としても一人のカメラ好きとしても、その名を未来永劫残したいと思うのだ。
それは最新モデルでも同じで、過去に発売された歴史的モデルの技術や思想を引き継ぎながらも、時代に合わせた進化を遂げている。ここでは殿堂入りカメラとして、歴史的モデルと同一シリーズあるいはそれに準ずる現行モデルとの組み合わせにもこだわって選考した。選考にあたっては筆者の独断にならぬよう、編集部とも幾度かの話し合い慎重かつ冷静に選択した。
その結果、選ばれたカメラは新旧あわせて全16モデル。誰が見てもいずれも異論のないものとなったと自負している。殿堂入りカメラをあらためて見つめ直してみると、どれも強烈な個性を放ち、メーカーのカメラに対する熱い思いやこだわりがひしひしと伝わるものばかり。撮影する楽しさや、所有する満足感も極めて高いものだ。だからこそ、10年後も20年後も殿堂入りに相応しい銘機として語り継がれていることと確信している。
●カメラマン 大浦タケシさん
宮崎県都城市生まれ。雑誌カメラマン、デザイン企画会社を経て独立。専門誌、一般誌、ウェブを問わず、多方面で活躍中。最近ではドローンを使った撮影にも精力的に取り組んでいる。公益社団法人日本写真家協会会員
本記事の内容はGoodsPress2・3月合併号38-39ページに掲載されています
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(取材・文/大浦タケシ)