家事の時間を短縮する便利なおまかせ家電14選【新生活モノ大全】

【識者の目_家電+ライフスタイルプロデューサーの神原サリーさん】
賢く使って自分の時間を増やす!

そもそも家電は家事の手間や時間を減らすために作られてきたいわば時短アイテムの代表格であるが、最近は人がほとんど操作せずに家事を任せられる製品が登場。センサーやAIなどに最新技術を投入することで、面倒な家事を高い精度でこなせるようになってきた。

その代表例のひとつが、自動調理鍋だ。家電+ライフスタイルプロデューサーの神原サリーさんも、その便利さを評価する。

「材料を切って順に入れれば後はスイッチを押して待つだけと、操作は本当に簡単。煮物などがメインだと思われがちですが、麺類やデザートなど意外と幅広いメニューに対応しますし、ネット経由で新メニューを追加できるモデルもあります」

普通の調理なら火加減の調節などでずっとコンロの前にいる必要があるが、自動調理鍋ならその場から離れても問題なし。他のメニューを作るなど、時間を有効に使える。

ロボット掃除機もおまかせ家電を代表する機器。しかし、従来のモデルはゴミの取り残しがあったり、途中で家具に引っかかって止まっていたりと、課題もあった。それが最新モデルでは、センサーやマッピング機能の高性能化により、おまかせできる度合いがアップしている。

「もちろん棚の上や階段までは掃除できませんが、ケーブルや敷物に引っかかるという問題はかなり改善されています。ロボット掃除機のために事前に片付けておくひと手間がなくなり、より隅々まで行き届いた掃除ができるようになっていますね」

洗濯も手間がかかる家事のひとつだが、従来より劇的に使い勝手が向上した洗濯機はまだない。それでもジャケットなどを掛けておくだけで脱臭や花粉ケアができる製品が登場。10分程度の短時間で十分な洗い上がりを実現する洗濯機も増えた。

こうした家電を自分のライフスタイルに合わせて賢く組み合わせることで、家事の時間は確実に減らせる。効率よく使いこなせば、趣味や家族の団らんに使える時間を増やせるはずだ。

<おまかせ家電を使いこなすコツ>

【調理】好みのメニューが充実したモデルを選ぶべき

最新の自動調理機器は、100以上のメニューに対応するモデルもあり、使い勝手は抜群。それでもモデルごとに得意不得意なメニューがあり、調理工程も異なるため、購入前にメニュー内容や下準備の方法などをチェックしておきたい。

▲シャープの「ヘルシオホットクック」は、ネット経由で新メニューを追加できる。多くのメニューを楽しみたい人は、こうした機能にも注目

【掃除】合わせ技を駆使して部屋中どこでもきれいに

最新のロボット掃除機でも高い場所などは掃除できないので、通常の掃除機などと組み合わせる。ロボット掃除機は平日に床を掃除させて、通常の掃除機で週末に細かく掃除する、といったように上手く使い分けることが大切だ。

▲ロボット掃除機は高性能モデルを選び、その分、スティッククリーナーなどは手頃で扱いやすいモデルを選ぶ手もある

【洗濯衣類ケア】衣類をため込まず少しずつ洗濯・ケアしていく

衣類ケアに使える家電や短時間で洗い上げられる洗濯機は、いずれも1着もしくは少量の衣類を対象にしたもの。大量の衣類をまとめてケアできないので、忙しい平日などは少しずつ洗濯したりケアしたりするべきだろう。

▲パナソニックの「脱臭ハンガー」は上着などを1着ずつケアするもの。「週末にまとめて」という人はドラム式洗濯機などを併用したい。

●神原サリーさん
新聞社勤務、フリーライターを経て、独立。現在は家電+ライフスタイルプロデ ューサーとして執筆や商品企画、コンサルティングなど幅広く活動している。

本記事の内容はGoodsPress4月号24-27ページに掲載されています

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(取材・文/高橋 智 写真/田口陽介)

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